天上のお花畑「ヤクシマシャクナゲ」を訪ねて2014年5月31日~6月2日
担当ガイド:大木信介
東京からお越しの4名様と2泊3日の縦走に出かけてまいりました。
山好きの4名様、お楽しみは宮之浦岳登山と屋久島を代表する花「ヤクシマシャクナゲ」です。
今年のヤクシマシャクナゲは20年振りの大開花とも言われ、大当たりの年となりました。
シャクナゲ開花のこの時期に合わせて多くの登山者が屋久島を訪れます。
1日目は苔の美しい白谷雲水峡から入山し、縄文杉と出会い、新高塚小屋へ宿泊。
2日目は稜線から御来光を拝むために日の出前に出発しました。

第二展望台からの御来光。

平石岩屋に到着。
宮之浦岳と翁岳を眺めます。
いよいよ洋上アルプスの稜線歩きが始まります。

ヤクザサ(ヤクシマダケ)で覆われた斜面を点々と彩るのが全部ヤクシマシャクナゲです!

一面の大開花です。

お花畑と宮之浦岳。

花崗岩が林立する名峰・永田岳。
通常は宮之浦岳から淀川へ下山しますが、今回は永田岳へ縦走し、花山歩道を辿ります。

焼野三叉路(永田岳との分岐)付近のヤクシマシャクナゲはピークを迎えていました。
紅いつぼみから淡いピンクを経て、開ききると白へと変化します。
このグラデーションが様々な色合いを楽しませてくれます。

宮之浦岳に登頂。
日本百名山100番目の名峰に20数年の間で一番美しく彩られた日に登ることが出来ました。

焼野三叉路へ戻り、宮之浦岳を背に永田岳を目指します。

花崗岩群の不思議な稜線を登っていきます。

面白いオブジェを見つけてはカメラを向けてしまいます。

永田岳山頂に到着。
ここからが一番のお楽しみです。

永田岳から鹿之沢小屋までのヤクシマシャクナゲがとても素晴らしいのです。
ヤクザサに点在する盆栽のようなヤクシマシャクナゲ、日本庭園さながら、というより、こちらが本家ですね。

ヤクシマシャクナゲとアセビの新緑を織り交ぜた景観が今までとは違う雰囲気でした。

仏様のように立つ「ロウソク岩」。
展望台もあり、まさに天上の楽園でした。

永田岳とヤクシマシャクナゲの素晴らしい展望をあとに花山歩道へ向かいました。
鹿之沢小屋でもう1泊し、翌日は屋久杉原生林の花山歩道を下りました。

2泊3日の縦走を無事終えることができました。
20年に一度と言われているヤクシマシャクナゲの大開花と、好天に恵まれた素晴らしい山行となりました。
今回のツアーレポートでは割愛しましたが、山好きの皆さまは、1日目の白谷雲水峡から縄文杉、3日目の屋久杉原生林の花山歩道の深い森にも大変感動され、屋久島の山岳を堪能できました。
花山歩道を下りながら
「今は感動と驚きでいっぱいだけど、こういう森は後から心に響くんだろうな」
というお言葉が大変印象的でした。
また是非屋久島にお越し下さい。
スタッフ一同お待ちしております。
皆さま、ありがとうございました。
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山中2泊でしたので食事等心配でしたが楽しく美味しい食事でした。シャクナゲの大開花や屋久杉は忘れなれない思い出となるでしょう。
大木さんありがとうございました。