屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2015年4月1日担当ガイド:大木信介【周辺状況】里では照葉樹林の新緑が最盛期を迎え、常緑樹の深い緑の葉の上に開く新芽の淡い緑のコントラストがなんとも見事です。里の新緑と愛子岳山間部の新緑はまだまだこれからで、ようやく膨らんできた新芽は春を待っていたヤクザル達の格好の餌となっています。新芽を摘むヤクザル(3月30日)山の花も順序良く咲き始め、足元ではマムシグサ、頭上...
屋久島大満喫の一泊縦走2015年3月13、14日担当ガイド:荒木 宏介山口県と栃木県からお越しの男性2名様と縦走に行ってきました。仕事の休みをやりくりしてようやく勝ち取った4連休で、屋久島を思いっきり楽しみたいとのこと。一泊二日で屋久島をしゃぶり尽くしちゃいましょう!淀川登山口(標高1,360m)から入山し、白谷雲水峡(標高600m)へ下山します。このコースは、宮之浦岳、縄文杉、白谷雲水峡といった屋久島のメジャースポ...
屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2015年3月25日担当ガイド:駒野英昭【周辺状況】夜明けが近づき、明るくなってくると、ウグイスやコマドリのさえずりが聞こえてくるようになりました。野鳥たちにとっても、春は大事な繁殖の季節。しばらくは、耳を澄ますとたくさんの鳥の声に和ませてもらえることでしょう。標高600mあたりまでは、車道脇や登山道沿いにサクラツツジが見られるようになってきました。サクラツツジ分布は...
屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2015年3月18日担当ガイド:伊藤仁久【周辺状況】13日以降は最高気温が15度以上の暖かい日が続いています。里山では木々の新芽が芽吹き始め、春の森を彩っています。落葉樹のヤクシマオナガカエデの若葉は新緑と赤褐色の葉があり、二色のコントラストがとてもきれいです。ヤクシマオナガカエデの若葉常緑樹は普段あまり目立たないのですが、芽吹きの時期はそれぞれに個性的なカラーがあり...
樹氷祭りの宮之浦岳 2015年3月11日担当ガイド:大木信介地元鹿児島県から卒業旅行でお越しの5名様を宮之浦岳にご案内して参りました。3月10日から今シーズン最強の寒波が南下し、屋久島もすっぽりと覆われました。雪がほとんど解けていた宮之浦岳の山頂稜線は一気に冬に逆戻りとなりました。花之江河から先は木々にびっしりと樹氷が付き、びっくりする程美しい雪山風景になっていました。ここからチェーンスパイクを履いて山頂を...
屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2015年3月11日担当ガイド:大木信介【周辺状況】3月9日から10日にかけて、全国でも雪や強風で大荒れとなりました。屋久島も今シーズン一番の寒波に覆われ、真冬のような冷え込みとなりました。宮之浦岳の主稜線では1300m付近より樹氷、水辺では霧氷も見られ、寒さを物語っていました。春は三寒四温で天候も変わりやすく、まだまだ油断は禁物です。3月10日 永田歩道 標高1500m付近 霧氷...
残雪の宮之浦岳2015年2月27日担当ガイド:大木信介本日は福岡県からお越しの男性1名様と宮之浦岳を目指しました。曇りから徐々に下り坂の天気予報でしたので、早めの登頂を目標に行動しました。2月下旬から急激に暖かくなり、山の雪はどんどん解けていますが、標高の高い森の中や、吹き溜まりはまだ少々残っています。滑りそうな斜面は雪山用のアイゼンを装着して歩きました。投石平を過ぎ、宮之浦岳が姿を現します。雪はほとんど...
屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2015年3月3日担当ガイド:駒野英昭【周辺状況】3月に入り、標高の低いところから少しずつ芽吹きが始まっています。これから屋久島は新緑の時期に入りますが、山を淡い緑色や深い緑色や赤い新芽がグラデーションのように染めていく様は圧巻です。その活力となっているのが、「木の芽流し」と呼ばれる激しい雨です。2月中旬~3月頃にかけて、屋久島では雨模様の日が多く、晴天も1日ぐらいしか...
卒業旅行で白谷雲水峡2015年2月24日担当ガイド:荒木 宏介卒業旅行で北海道からお越しの高校生4名様と、白谷雲水峡ツアーに行ってきました。この日は、白谷雲水峡の1日コース。苔むす森を経由して片道3時間かけて、ゆっくりと森を楽しみながら太鼓岩を目指すコース設定です。屋久島はとても雨が多いため、林道の脇に、木の幹に、森中に苔がいっぱい生えています。屋久島の苔の種類は650種類以上。ヒノキゴケはその中でも特に...