屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」です2013年3月5日
担当ガイド:斎藤栄司
【周辺状況】
■3月になり里の方では、様々な花が咲き始め、春の訪れを教えてくれています。
また、時おり「木の芽ながし」と呼ばれる芽吹きを洗い流しそうなほどの強い雨が降っています。
「蛇之口の滝」の登山道では、大きな花崗岩の水たまりにニホンヒキガエルの卵やオタマジャクシをたくさんを見つけることができました。

ニホンヒキガエルの卵塊
屋久島では、池など淡水のたまりが少なく、川は急流のため、水たまりでの産卵がよく見られます。
雨が多いため、水たまりでも干からびることがなく孵化することができるようです。
カエルだけでなく、きっと私達の知らない所で、様々な生き物が動き始めていることでしょう。

ヒキガエルのオタマジャクシ
今年も3月1日から縄文杉ルートの車両交通規制が始まりました。
3月4日現在の日の出は6:41、日の入りは18:19です。
【コース状況】
■縄文杉コース(標高600~1300m)
3月2日 天気:曇後晴 デッキの気温:6℃(標高約1300m,11:00) 風:微風 登山者数:102名
■白谷雲水峡(標高600~1070m)
3月4日 天気:晴れ 太鼓岩の気温:6℃(標高約1070m,12:00) 風:北の風強い 登山者数:256名
【登山道】
■縄文杉ルート
3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)~荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、屋久島山岳部車両運行対策協議会→
http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
で確認できます。
現在コース上には積雪はありません。
悪天候の場合は荒川登山口までの道が車両通行止めになることもありますのでご注意ください。
屋久島の道路通行規制情報はこちら→
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima。
※縄文杉の大枝の落下危険防止措置として、展望デッキの一部立ち入り制限を行っています。
詳しい情報についてはこちらで確認できます。→
九州森林管理局ホームページhttp://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/
■宮之浦岳などの奥岳ルート
現在積雪は見られませんが、奥岳と呼ばれる標高の高い山岳部では積雪・凍結の可能性があります。
気象情報を確認の上、十分な装備をご準備ください。
県道592号線、ヤクスギランドから淀川登山口までの町道は積雪・凍結のため車両通行止めになることがありますのでご注意ください。
【装備】
寒暖の差が激しい時期なので、重ね着をして、気温の変化に対応できる服装をご準備ください。
宮之浦岳などの山岳部では、積雪・凍結の可能性があり、冬山登山の装備が必要です。
屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。
屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタル
を行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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