屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」です2013年7月9日
担当ガイド:駒野英昭
【周辺状況】
●7月8日、九州南部が梅雨明けしました。平年(7月14日)より6日早く、昨年(7月23日)より15日早い梅雨明けです。
七夕の夜は彦星と織姫がよく見えました。梅雨も一緒に連れて行ってくれたのでしょうか。
さあ、これからいよいよ夏本番、暑さも厳しくなります。熱中症などに十分気をつけ、水分をしっかり取って、夏の山を楽しんでください。
初夏を迎え、登山道では、ヒメシャラの2~3cmほどの白い花が落ちているのが目立ちます。

ヒメシャラの花
ヒメシャラは屋久島を南限とするツバキ科の落葉高木で、明るい赤茶色の美しい木肌をしており、庭木や床柱などにも好まれます。
毎年表面の皮が剥がれるので、他の木と違ってあまりコケがついていません。
触るととてもひんやりとして気持ちがいいです。夏は特に気持ちが良いので、たくさんの人が触られる人気者です。
中には触られすぎて黒ずんでいるヒメシャラもありますが、あまり木を痛めないように、火照った体をちょっぴり冷ましてもらうのもいいかもしれませんね。

ヒメシャラ
7月8日現在の日の出は5:23、日の入りは19:24です。
【コース状況】
●宮之浦岳(標高1936m)
7月6日 天気:曇 山頂の気温:21℃(12:00)風:南西の風強し 登山者数:15名
●縄文杉コース(標高600~1300m)
7月8日 天気:晴のち曇のち晴 デッキの気温:24℃(12:00)(標高約1300m) 風:微風 登山者数:289名
●白谷雲水峡(標高600~1070m)
7月7日 天気:曇のち晴 太鼓岩の気温:26℃(標高約1050m) 風:南西の風 登山者数:290名
【登山道】
●縄文杉ルート
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)~荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、
屋久島山岳部車両運行対策協議会→
http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
で確認できます。
悪天候の場合は荒川登山口までの道が車両通行止めになることもありますのでご注意ください。
屋久島の道路通行規制情報はこちら→
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
・7月11日(木)午前8時~午後18時、縄文杉コースの大株歩道入口トイレは、改修調査に伴う停電のため、使用できません。携帯トイレを持参しましょう。
・縄文杉の大枝の落下危険防止措置として、展望デッキの一部立ち入り制限を行っています。
またそれに伴い、デッキに付近にう回路が新設されています。
詳しい情報についてはこちらで確認できます。→
九州森林管理局ホームページ http://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/
●縦走ルート
新高塚小屋から第一展望所間の登山道上にあった倒木は撤去されました。この為、迂回の必要はなくなっています。
【装備】
高温多湿の状態から、急激な気温の低下まで、気温の変化に対応できる服装をご準備ください。
屋久島の激しい降雨には、ビニールガッパやポンチョは役に立ちません。
必ずトレッキング用のしっかりした雨具を上下セットでお持ちください。
屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。
また、登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。
縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
高温多湿により、体調不良を起こすアクシデントが頻発しています。登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
奥岳は気象の変化が激しいため、気象情報を確認の上、十分な装備をご準備ください。
山中泊で利用する避難小屋も満員で入れない事も多々あります。必ずテントやツェルトを持参しましょう。
屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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