屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」です2013年11月13日
担当ガイド:駒野英昭
【周辺状況】
●11月11日には各地で初雪が観測されましたが、屋久島も一気に冷え込みました。
宮之浦岳など標高の高い場所ではコース上に霜が降りたり凍結している場所もみられます。
軽アイゼン、ストック等冬山の装備を整えて登山してください。
ところで、現在縄文杉や白谷雲水峡コースの道沿いには、緑色や朱色のトウモロコシのような実が目につきます。
これは、マムシグサ(サトイモ科)という植物の実です。茎の模様がまるでマムシの模様のように見えるところから、その名がつきました。

マムシグサの実
非常に目立つので好奇心がそそられますが、有毒植物なので食べられません。
誤って食すと口の中から喉まで激痛が走り、しばらくの間続くので、口にしないようにしてください。
個性的な姿は、眺めているだけでも十分に楽しめます。
11月12日現在の日の出は6:41、日の入りは17:23です。
【コース状況】
●宮之浦岳(標高1936m)
11月12日 天気:晴 山頂の気温:8℃(11:00) 風:微風 登山者数:約30名 凍結有
●縄文杉コース(標高600~1300m)
11月10日 天気:晴のち曇のち雨 縄文杉デッキの気温:16℃(12:15)(標高約1300m) 風:北西の風 登山者数:約200名
●白谷雲水峡(標高600~1070m)
11月11日 天気:曇 太鼓岩の気温:10℃(標高約1070m) 風:北西の風強し 登山者数:316名
【登山道】
●縄文杉ルート
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)~荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、屋久島山岳部車両運行対策協議会→
http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
で確認できます。
悪天候の場合は荒川登山口までの道が車両通行止めになることもありますのでご注意ください。
屋久島の道路通行規制情報はこちら→
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
・縄文杉の大枝の落下危険防止措置として、展望デッキの一部立ち入り制限を行っています。またそれに伴い、デッキに付近にう回路が新設されています。
詳しい情報についてはこちらで確認できます。→
九州森林管理局ホームページ http://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/
●縦走ルート
・現在、新高塚避難小屋の付帯トイレは使えなくなっているものがあります。携帯トイレで対応するようにしましょう。
【装備】
・11月に入ると、稜線部では霜や凍結の恐れがあります。ゴムスパイク、軽アイゼン、ストックなどの装備を準備しましょう。
・屋久島の激しい降雨には、ビニールガッパやポンチョは役に立ちません。必ずトレッキング用のしっかりした雨具を上下セットでお持ちください。
・日照時間が短くなっています。屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・綿製の衣類では、雨や汗で濡れたとき、低体温に陥る危険性があります。
速乾性の衣類を身につけ、着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・奥岳は気象の変化が激しいため、気象情報を確認の上、十分な装備をご準備ください。
・山中泊で利用する避難小屋も満員で入れない事も多々あります。必ずテントやツェルトを持参しましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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