屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」です2012年8月29日
担当ガイド:駒野英昭
【周辺状況】
夏休み最後の週となり、だんだんと家族連れの親子の姿が少なくなってきました。
人を見ても、自然を見ても、屋久島は徐々に秋の様相へと移り変わっていきます。
麓でも朝夕は涼しく感じるようになりましたが、山中では風のある日などは少し肌寒さを覚えるようになりました。
宮之浦岳などの山岳帯では、これからは高山植物の花が美しい季節です。
現在は、標高1,600m付近に、ヤクシマコオトギリの黄色い花や、ヤクシマママコナの小さな紅紫色の花が見られます。

ヤクシマコオトギリ

ヤクシマママコナ
どちらも屋久島の固有変種です。
屋久島の高山植物は、特に小さな花が多く、見落としがちなので、気をつけて探しながら歩いてみてください。
縄文杉コースでも、秋の花や木の実が目につくようになりました。
実が大きいことで有名なリンゴツバキも、緑から赤へと美しいとても美味しそうな色に熟しました。
残念ながら堅くてとても食べることはできませんが、十分に目を楽しませてくれます。
【コース状況】
■縄文杉コース(標高600~1300m)
8月26日 天気:曇時々雨 デッキの気温:21℃(標高約1,300m) 風:東の風 強風 登山者数:約380名
■白谷雲水峡(標高620~1070m)
8月29日 天気:曇り時々霧雨 太鼓岩の気温:23℃(標高約1,070m) 風:南の風少々 登山者数:少なし
■黒味岳(標高1,831m)
8月29日 天気:雨 少し肌寒い 風:南の弱風 登山者6名
【登山情報】
■縄文杉ルート
※3月から11月末までの期間、町道荒川線入口~荒川登山口の区間は、車両乗り入れ規制が実施されます。
登山バスでの移動になりますのでご注意ください。
車両乗り入れ規制に関する詳しい情報はこちらで確認できます。→
http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
【装備】
山岳部では、天気予報にはなくても、雨になることがしばしばあります。
屋久島の雨は降り方が非常に激しくなることがあります。
ビニールカッパ、ポンチョでは対応できません。
また高温高湿となりますので、必ず登山用の、通気性の良いしっかりした雨具をご用意ください。
脱水や熱中症、塩類不足による筋肉のつりなどのトラブルも起きやすくなっています。
スポーツドリンクなどで水分や塩類をしっかり補給したり、こまめに服装の調節を行って予防して下さい。
帽子や日焼け止めなど、日焼け対策も必要です。
屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。
屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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