Entries

2014年1月22日 屋久島山岳情報

屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」
2014年1月22日
担当ガイド:大木信介


【周辺状況】

■1月20日の大寒を過ぎましたが、これから2月4日あたりまでが一年で最も寒い時期と言われています。
屋久島は1月18日に再び雪に見舞われ、標高1300mの縄文杉では5cm程度の降雪となりました。
宮之浦岳周辺の稜線では2013年暮れに降った雪が、多い所では1m近く残っています。
年末年始にかけて温暖な日が続き、雪は締まって夏よりも歩きやすくなっています。

P1050041.jpg
1月16日の奥岳稜線

16日の宮之浦岳周辺ではヤクシマシャクナゲや花崗岩に大きな「海老の尻尾」が発達していました。
空気中の水分が氷点下の環境で樹木や岩に風上側へ向かって羽毛状に成長したもので、その形状から「海老の尻尾」と呼ばれています。
大きなものは風の強さを物語ります。雪で埋まっている道標もありますので、荒天や視界不良の日、急な天候の変化には充分に注意して登って下さい。

P1050058.jpg
海老の尻尾

晴れれば洋上アルプスの雪景色、運が良ければ100km以上離れた桜島の噴煙が見れることもあります。
冬は大気が澄みわたり、海岸からも薩摩半島の開聞岳や大隅半島の山々が見える日が多くなります。
冬は展望を楽しめる季節です。

1月23日現在の日の出は7:13、日の入りは17:47です。


【コース状況】

●縄文杉コース(標高600~1300m)
1月19日 天気:晴れ 縄文杉デッキの気温:-1℃(10:30 標高約1300m) 風:無風 登山者数:18名
●白谷雲水峡 太鼓岩コース(標高600~1070m)
1月18日 天気:あられ後雪後曇  苔むす森の気温:7℃(12:20 標高約1070m) 風:記録なし 登山者数:約60名
●宮之浦岳(標高1936m)
1月16日 天気:晴れ 山頂の気温:10℃(11:30 標高1936m) 風:無風 登山者数:5名


【登山道】

●縄文杉ルート 

・2月28日まで、荒川登山口までの一般車車両乗り入れが可能です。
荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。
大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう充分配慮して駐車して下さい。
また積雪、凍結などの場合は車両通行止めになることもあります。
屋久島の道路通行規制情報はこちら→
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima

・天候により、登山道の積雪、凍結の恐れがあります。積雪は数十cmに及ぶことがあります。
スノースパイクや軽アイゼンを用意しましょう。

・縄文杉の大枝の落下危険防止措置として、展望デッキの一部立ち入り制限を行っています。
またそれに伴い、デッキに付近にう回路が新設されています。詳しい情報についてはこちらで確認できます。→
九州森林管理局ホームページ http://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/

●縦走ルート
・積雪、凍結、暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。積雪は数mに及ぶことがあります。
 初心者の安易な入山は控えて下さい。6本爪以上のアイゼン、ピッケル等、雪山装備必携です。

・現在、新高塚避難小屋の付帯トイレは使えなくなっているものがあります。携帯トイレで対応するようにしましょう。


【装備】 

・標高1,000m以上では、雪山装備が必要です。積雪、凍結、悪天候にそなえ、縄文杉ルートでは、スパイクや軽アイゼン程度の滑り止め、ストック等、奥岳では6本爪以上のアイゼン、ピッケル等が必要です。
 万が一のビバーク用装備もお忘れなく。
・縄文杉ルートでも気温5℃以下、奥岳ルートでは0℃以下になります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、暴風の装備をしっかりと用意して下さい。
・日照時間が短く、16時を過ぎると山中は薄暗くなってきます。天候によっては、更に暗くなるのが早いこともあります。屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。


【注意】

・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・奥岳は気象の変化が激しいため、気象情報を確認の上、十分な装備をご準備ください。
・山中泊で利用する避難小屋が諸々の理由で入れない事もあります。必ずテントやツェルトを持参しましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。

※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。





スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://ygkguide.blog.fc2.com/tb.php/253-2f59129c

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

屋久島ガイド協会

Author:屋久島ガイド協会
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック

QRコード

QR