屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」です2012年9月11日
担当ガイド:斉藤栄司
【周辺状況】
日中はまだまだ暑い日も多いですが、朝夕は涼しくなり山の方ではナナカマドの実が
色づき始めました。
一方、里の方ではまだまだ南国の象徴ハイビスカスが旺盛に咲いています。
実は、このハイビスカスは元々屋久島に在ったものではなく、江戸時代に植栽されたようです。
季節により花の数は変わりますが、一年中花を咲かしています。
冬には山の上では雪が降るのに、里ではハイビスカスの花が咲いているのは不思議なものです。
ちなみに先週ご紹介したサキシマフヨウもハイビスカスの仲間で花がよく似ていますが、
屋久島の秋を代表する花です。

サキシマフヨウ
屋久島は2000m近い山を有し、気温差が大きいので標高によって様々な自然を見ることができます。
屋久杉の森だけではなく、里の照葉樹林や山頂の高山植物など多様な自然を味わってみてください。
【コース状況】
■縄文杉コース(標高600~1300m)
9月9日 天気:晴れ、デッキの気温:20 ℃(標高約1,300m)、風:微風、登山者数:約378名
■白谷雲水峡(標高620~1070m)
9月7日 天気:曇時々晴れ、太鼓岩の気温:22℃(標高約1,070m)、風:微風、登山者数:357名
【登山情報】
■縄文杉ルート
※3月から11月末までの期間、町道荒川線入口~荒川登山口の区間は、車両乗り入れ規制が実施されます。
登山バスでの移動になりますのでご注意ください。
車両乗り入れ規制に関する詳しい情報はこちらで確認できます。→
http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
【装備】
山岳部では、天気予報にはなくても、雨になることがしばしばあります。
屋久島の雨は非常に激しく降ることがあり、ビニールカッパ、ポンチョでは対応できません。
必ず登山用の、通気性の良いしっかりした雨具をご用意ください。
朝夕は、涼しくなりTシャツ一枚では肌寒い日も増えてきました。こまめに衣類の調節を行ってください。
ただし、日中は汗ばむような陽気になる日もあり、帽子や日焼け止めなど、日焼け対策も必要です。
屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。
現在の屋久島の日の出時刻は6:00 頃、日の入り時刻は18:30頃です。
屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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