屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2014年6月25日
担当ガイド:禰寢(ねじめ)涼太
【周辺状況】
●屋久島はようやく梅雨らしい日々が続いています。雨の森は瑞々しく、苔は元気いっぱいで、この時期ならではの森の表情を楽しめます。
雨が降ると霧の森に出会えるかもしれません。

6月19日 白谷雲水峡 霧の森
霧に包まれた森はどこを見回しても絶景となります。積極的に雨の森を楽しんで下さい。
ただし、梅雨の時期や台風の季節は思いがけない気象トラブルにより、計画が変更されることもあります。
6月21日は朝から大雨となり、夕方より大雨警報が発令されました。警報は22日早朝も解除されず、縄文杉登山は残念ながら中止になりました。
日程には充分な余裕を持ってご計画されることをお勧めいたします。
登山道ではヒメシャラの2~3cmほどの白い花が落ちているのが目立ちます。
ヒメシャラは屋久島を南限とするツバキ科の落葉高木で、明るい山吹色の美しい木肌をしており、庭木や床柱などにも好まれます。
毎年表面の皮が剥がれるので、他の木と違ってあまりコケがつきません。
深い緑に際立つ山吹色の木肌、屋久島の森で一番お洒落な木です。

6月19日 白谷雲水峡 霧の森
6月25日現在の日の出は5:、日の入りは19:です。
【コース状況】
●縄文杉コース(標高600~1300m)
6月24日 天気:曇り 縄文杉デッキの気温:19℃(11:30)(標高約1300m) 風:無風 登山者数:130名
●白谷雲水峡(標高600~1070m)
6月23日 天気:曇り 苔むす森の気温:22℃(15:00)(標高約870m) 風:微風 登山者数:276名
【登山道】
●縄文杉ルート
・積雪、凍結などの場合は車両通行止めになることもあります。
屋久島の道路通行規制情報はこちら→
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)~荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。詳しくは、
屋久島山岳部車両運行対策協議会で確認できます。→
http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
・縄文杉の大枝の落下危険防止措置として、北側展望デッキ等の解体撤去工事が行われました。デッキ付近にはう回路が設定されています。詳しい情報についてはこちらで確認できます。→
九州森林管理局ホームページ http://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/
●縦走ルート
・宮之浦岳などの山岳部では天候によって急な冷え込みや強風などの可能性があります。ご注意ください。
・現在、新高塚避難小屋の付帯トイレは使えなくなっているものがあります。携帯トイレで対応するようにしましょう。
【装備】
・気象の変化に備え、衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかりと用意して下さい。
・屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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