夏の屋久島大縦走 前編2014年7月24,25日
担当ガイド:大木信介
東京からお越しの女性3名様を一泊二日の縦走にご案内して参りました。
白谷雲水峡から縄文杉ルートを通り、屋久島の最高峰・宮之浦岳を目指します。
深い苔むす森から樹齢1000年を越す屋久杉の森、洋上アルプスと呼ばれるアルペン的な稜線、変化に富んだ屋久島のさまざまな表情を2日間でたっぷりと楽しめるコースです。
【1日目 白谷雲水峡~縄文杉~新高塚小屋】
白谷雲水峡を出発です。
まずは水の谷、苔の森から楽しみましょう。

古道・楠川歩道はとても雰囲気のある登山道です。

苔で見事に覆われた沢。

沢沿いはどこも深い緑の世界、イメージしていたとおりの森でした。

屋久杉「七本杉」です。
樹齢1000年を超える杉を「屋久杉」と呼びます。
白谷雲水峡を越えた後の縄文杉ルートでは大きな屋久杉との出会いがたくさん待っています。

「苔むす森(もののけ姫の森)」に到着!
日帰りの登山客もまだみえず、朝のやわらかい光がさしこむ森でまったりと過ごせました。

辻峠を目指して再び登りはじめます。
晴れた朝の森は輝きに満ちていました。

辻峠から急坂を登ること10分、大展望の太鼓岩に到着!
目指す宮之浦岳をはじめ、島では「奥岳」と呼ばれる稜線の山々がばっちり見えています。

「辻の岩屋」を持ち上げてみました。
森の中の巨岩にびっくりです。

単独で歩いていた雄のヤクザルとも出会えました。
ニホンザルと比べると体は小さく、毛が長くてフサフサしているのが特徴です。
餌付けをされていないため、人の食べ物にも興味を示さず、ちょっかいを出さなければ大人しいものです。

荒川登山口からの縄文杉ルートのトロッコ道に合流、ここから終点まで約3.5kmの道のりです。

幸運にもトロッコが上がってきました。
日本で唯一現役で動き続けている森林軌道です。
滅多に見ることが出来ませんので、貴重な体験でした。

再び山道に入りました。
楽しみにしていた「ウィルソン株」のハート、しっかり撮れました。

森の王「縄文杉」に到着!

日帰り登山者も帰路につき、縄文杉展望デッキは貸切でした。
心ゆくまで、太古の生命とご対面です。

ここからがこの縦走ルートの見所です。
名もない屋久杉の巨木と太古の森が待っています。

またまた幸運に恵まれました。
あっという間に森が深い霧に包まれました。

この雰囲気、屋久島の森の魅力を最大限に引き出してくれます。

立派な杉に抱きつこうとしているヤマグルマの木。
森は生命力と不思議でいっぱいです。

森のさまざまな表情を見ることが出来ました。

標高の高いエリアの杉は台風や冬の風雪の影響を受けやすく、どれも異形をなしています。
縄文杉から新高塚小屋までの森は屋久島の隠れた名スポットです。
重荷に耐え、標高1500mの新高塚小屋に無事到着。
大変お疲れ様でした!
苔の森から巨木の森を歩き、好天に恵まれた上に霧にも包まれたすばらしい一日でした。
明日はいよいよ宮之浦岳、洋上アルプスとよばれる奥岳の稜線歩きです。
楽しみましょう!
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