屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2014年12月30日
担当ガイド:駒野英昭
【周辺状況】
この1週間は比較的気温が高い日が多く、24日は縄文杉でも雨が降りました。

縄文杉(12月28日)
28日の午前10:00には、紀元杉から淀川登山口への道路の通行止めが解除されていますが、翌29日には、宮之浦岳では雪、縄文杉でもあられが降りました。

宮之浦岳山頂(12月29日)
南の島での雪の森と霧が作り出す、幻想的な光景は非常に美しく、目を奪われますが、反面歩行には注意を要します。十分な準備をしてお出でください。2015年の元旦には雪の予報が出ています。天候によっては、この先も積雪や凍結、通行止めなどの可能性もありますので、最新の情報を手に入れてから登山されるようにお願いいたします。
もうわずかで2014年も過ぎていきます。皆様よいお年をお迎えください。
12月30日現在の日の出は7:14、日の入りは17:27です。
【コース状況】
●宮之浦岳(標高1936m)
12月29日 天気:雪 山頂の気温:1℃(11:00)風:北西の強風 積雪:ピークは少々、付近のルートは60cm 登山者数:8名
●縄文杉コース(標高600~1300m)
12月29日 天気:雨時々あられ 縄文杉デッキの気温:5℃(12:00 標高約1300m) 風:北西の風 積雪:縄文杉デッキで7cm 登山者数:約95名
●白谷雲水峡(標高600~1070m)
12月28日 天気:曇り 太鼓岩の気温:10℃(12:00 標高約1070m) 風:北の微風 登山者数:約100名
【登山道】
12月1日より来年2月28日まで、荒川登山口までの一般車車両乗り入れが可能です。
荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。
大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう充分配慮して駐車して下さい。
また積雪、凍結などの場合は車両通行止めになることもあります。
屋久島の道路通行規制情報はこちら→
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
天候により、登山道の積雪、凍結の恐れがあります。積雪は数十cmに及ぶことがあります。
スノースパイクや軽アイゼンを用意しましょう。
(縦走ルート)
・積雪、凍結、暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。積雪は数mに及ぶことがあります。
初心者の安易な入山は控えて下さい。6本爪以上のアイゼン、ピッケル等、雪山装備必携です。
・現在、新高塚避難小屋の付帯トイレは使えなくなっているものがあります。携帯トイレで対応するようにしましょう。
【装備】
・標高1,000m以上では、雪山装備が必要です。積雪、凍結、悪天候にそなえ、縄文杉ルートでは、スパイクや軽アイゼン程度の滑り止め、、ストック等、奥岳では6本爪以上のアイゼン、ピッケル等は必要です。
万が一のビバーク用装備もお忘れなく。
・縄文杉ルートでも気温5℃以下、奥岳ルートでは0℃以下になります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、暴風の装備をしっかりと用意して下さい。
・日照時間が短く、16時を過ぎると山中は薄暗くなってきます。屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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