南の名峰 モッチョム岳2015年1月12日
担当ガイド:大木信介
福島県からお越しの女性一名様をモッチョム岳にご案内して参りました。
モッチョム岳は島の南側にあり、千尋の滝の展望所が登山口となります。
里から見上げる大岩壁は「屋久島三大岩壁」の一つです。

尾之間から望む「尾之間三山」。
左から割石岳(1410m)、耳岳(1202m)、モッチョム岳(940m)。

登山口から急坂を登り続けて約70分、樹齢3000年の屋久杉「万代杉」に到着しました。
間近で見上げることができる大迫力の屋久杉です。

「万代杉」から先、道はさらに険しくなります。
岩登り、木登りのような登山道が続きます。

苔むした沢筋で水を補給します。
苔を見てちょっとリラックスし、再び急坂を登り続けます。

振り返ると屋久杉「モッチョム太郎」。

神山展望台から両側が切れ落ちた尾根を歩きます。
岩場が連続する危険箇所の連続です。

足元には屋久島の固有種「オオゴカヨウオウレン」が咲いていました!
この可憐な白い花は標高約600mから上で見られ、冬の終わり頃に咲きはじめます。
春を知らせる最初の花で、オオゴカヨウオウレンを見ると嬉しくなります。
モッチョム岳は島の最南部にあるため、他の山域よりも気温が高く、
日当たりの良い山頂付近で早めの開花となったようです。

山頂に登る最後の岩場です。
ファイト一発で登りきると・・・

眼下には大海原!
モッチョム岳山頂に到着しました!

お疲れ様でした。
無事登頂おめでとうございます!
日本の山で、海からこれだけ近く、標高が1000m近くもある山は大変珍しいです。
それゆえ非常に急で困難な登山道が続きますが、頑張りが報われる大絶景が山頂で待っています。
ぜひ冬の晴れた日に登ってみてください!
15:40に登山口に下山し、その足で尾之間温泉に入りました。
往復7時間の登山と、大絶景と温泉、セットでお楽しみいただきました。
お客様は翌日「龍神杉」、その翌日は「黒味岳」に、「モッチョム岳」の前日は「縄文杉」にも行かれました。
登山者の少ない冬の屋久島をたっぷりと楽しんでいただけました。
次回の屋久島は、今回、雪と荒天で断念した宮之浦岳縦走です。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
ありがとうございました。
スポンサーサイト
- http://ygkguide.blog.fc2.com/tb.php/347-316fc8a1
トラックバック
コメントの投稿