樹氷祭りの宮之浦岳 2015年3月11日
担当ガイド:大木信介
地元鹿児島県から卒業旅行でお越しの5名様を宮之浦岳にご案内して参りました。

3月10日から今シーズン最強の寒波が南下し、屋久島もすっぽりと覆われました。
雪がほとんど解けていた宮之浦岳の山頂稜線は一気に冬に逆戻りとなりました。

花之江河から先は木々にびっしりと樹氷が付き、びっくりする程美しい雪山風景になっていました。
ここからチェーンスパイクを履いて山頂を目指します。

投石平を越えると森林限界を超え、吹きさらしになります。
心配していたほど北西の風は強くならず、この雪化粧を堪能しながら進みました。

ヤクシマタケに覆われた草原は真っ白に。

雪雲の中の水分が枝や葉や岩にぶつかって凍りつき、このような氷のアートが出来上がります。

風上に向かって発達するのが特徴で、通称「エビのシッポ」と呼ばれています。

これが樹木に付着し発達すると、このようなモンスターになります。
蔵王の樹氷が有名ですが、南国の屋久島でこれだけ発達するのは珍しく、タイミング良く山に登らないと出会えません。

本日は眺めはありませんが、滅多に見れない絶景と出会え、皆様もテンションが上がりました。

この2日前の大雨で、山が蓄えた水が凍り、足元は氷の回廊となっています。
チェーンスパイクが良く効きます。

山頂まであと少し!

到着!
髪の毛やまゆ毛が少々凍りつきましたが、皆様元気よく登頂です。
引き返してもおかしくない条件でしたが、皆様の有り余る体力で乗り越えることが出来ました。

まるでサンゴ礁のようになった樹木。
素晴らしい自然の造形美を楽しめた一日でした。

「鹿児島県出身なのに、まだ九州最高峰を登っていない!」
という皆様が、卒業、就職で故郷を離れる前に今回の登山に挑みました。
皆様のチームワークが素晴らしく、冬山に逆戻りした屋久島稜線を駆け抜けてきました。
また是非、遊びに来て下さい。
スタッフ一同お待ちしております。
ありがとうございました!
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