展望の山・黒味岳へ 2015年4月13日
担当ガイド:大木信介
本日はリピーターのお客様を黒味岳(1831m)にご案内して参りました。
2日前まで大雨の予報が出ており、好展望の山だけにどうしたものか?と悩みましたが、
直前で午前曇り、午後から回復傾向と予報が変わり、展望を期待して出発しました。

淀川登山口から歩き始めて15分、霧雨に浮かぶ樹齢2400年とも言われる力強い屋久杉。
午後の登頂を目指してゆっくりめに登ります。

ハリギリの巨木です。太さ風格ともに屋久杉に負けていません。

花之江河でようやく視界が開け、目指す黒味岳が見えてきました。
天気予報が的中したようで、テンションがあがります。
お昼ご飯を済ませ、山頂目指して最後の登りです。

黒味岳分岐から先は岩場の連続です。
ロープを使ってグイグイ登っていきます。

木登りのような箇所も多々あり、難路が続きます。

気が付けば森林限界を越え、洋上アルプスの世界へ。
後ろには投石岳(左、1830m)と遠く愛子岳(右、1235m)が見えてきました。

山頂に到着!
雲の切れ間から宮之浦岳を見ることができましたが、あっという間にまた雲の中へ。

山頂は西風が強く、風下に非難して展望を待ちました。

山々が絶えず見え隠れしながら、ときおりその全貌を見せてくれます。
強風で山を這って流れる雲の動きがとてもきれいでした。

宮之浦岳もしっかりと見ることができました。
次の目標は1泊2日の縦走です。

山頂直下でヤクシカに出会えました。
あどけない表情がとても可愛らしいです。

また、稜線の花も咲き始めていました。
アセビも満開でした。
有毒植物で、この枝葉を馬が食べると酔ったようにふらつくので「馬酔木」と書きます。

足元にはヤクシマショウジョウバカマも咲いていました。
「屋久島猩々袴」と書きます。このほうが分かりやすいですね。
花の色を猩々(ショウジョウ、中国の伝説上の動物)の赤い顔に、根出葉をその袴にたとえたものといわれています。
縄文杉ルートの固体と比べると、稜線の花は紅色が強いようです。

淀川小屋まで下ると、下山まであと一息です。
清流を眺めて心和みます。

無事下山しました。
なんとか展望にも恵まれ、黒味岳の醍醐味をしっかっりと楽しめました。
次回は憧れの宮之浦岳縦走に出かけましょう。
スタッフ一同お待ちしております。
ありがとうございました!
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