日帰り宮之浦岳ツアー2015年4月28日
担当ガイド:荒木宏介
本日は、2名様と宮之浦岳(1936m)日帰り登山ツアーに行って参りました。
屋久島は、約1400万年前に花崗岩のマグマが海底から隆起してできた島です。
その花崗岩がつくりだした奇岩・怪石が次々に現れ、屋久島ならではの光景がたくさん楽しめるコースです。

淀川の水が、青空が映りこむほど透き通っていました。
森の中を歩いていると、高盤岳のトーフ岩が見えるポイントがあります。
まるで宇宙人が、大きな岩をちょこんと置いたかのような奇怪な光景です。

トーフを包丁で切ったように見えることからそう呼ばれています。
屋久島の花崗岩は、膨張率の違いが大きいのが原因で、真直ぐ割れるという特徴があります。
宮之浦岳のルートには、このようなロープ場も数ヶ所あります。

花崗岩はザラザラしていて、比較的すべりにくいです。
しっかりロープを握って、足の裏全体で踏みしめて下りていきましょう。
投石平に到着。ここから稜線歩きが始まります。
後ろを振り返ると、黒味岳の山頂が見えます。

この斜面も一皮めくれば岩壁です。
樹木や岩の上に苔が生え、そこに植物の種が落ちて発芽する「着生」という現象で森が成りたっています。
このルートで1、2位を争う奇岩。
宮之浦岳登山歩道が翁岳と分かれる地点の近くにあります。

大きな岩の塊が台風で崩落したり、太陽光や風雨による風化作用でこのような形になりました。
洋上のアルプスと呼ばれる、気持ちのいい稜線を頑張って登ります。
宮之浦岳山頂はもう間近。頑張りましょう!

宮之浦岳登頂!おめでとうございます。

標高1936m、百名山の百番目にして九州最高峰を制覇!
達成感に満ち溢れる瞬間です。心地よい風と、目の前に広がる雄大な景色が最高です。
この日の山頂は、海外からの登山者も多く、とても賑やかでした。

帰り道、ヤクザサの茂みから「のそっ」とヤクシカが顔を出してきました。
びっくりして転びそうになりました(笑)

ヤクシカは、登山者のこんな近くまで来てくれます。
「また来てね」っと、お見送りに出てきてくれたのでしょうか?
不思議に満ちた光景を楽しんだ一日でした。
皆さま、また是非屋久島にお越し下さい。
スタッフ一同心よりお待ちしております。
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