雨上がりの縄文杉日帰りツアー2015年6月9日
担当ガイド:荒木 宏介
本日は、4名のお客様を縄文杉日帰りツアーにご案内してきました。
6月2日に梅雨入りした屋久島では、連日雨が降り続いています。
そしてこの日も朝の予報では雨でした。
しかし蓋を開けてみると、この日は奇跡的にほとんど降らず、雨上がりの森をのんびり堪能できました。

皆さま雨を予想してレインウェアをばっちり着込んでこられたのですが、なかなか雨は降らず。
歩いていると蒸れて暑かったため、早々にウェアを脱ぎました。
歩き初めて1時間程で、小杉谷集落の跡地に到着。
小、中学校の校門跡で休憩です。

1970年までは、屋久杉伐採の前進基地として多くの人で賑わっていた小杉谷集落。
45年経った今でも、当時の生活の薫りが残っています。
トロッコ道の途中、6月初めに側面の岩が崩れた箇所があり、迂回ルートが出来ています。
雨が降るとぬかるみますので、気をつけて通過しましょう。

しっとり濡れた苔がとても綺麗です。接写モードで苔を撮影。
なかなかピントが合わずに、だいぶ苦戦されていました(笑)

屋久島の森の中は、むき出しになった木の根が多いです。
濡れている木の根は非常に滑ります、気をつけて歩きましょう。

ストック1本あると、バランス良くスムーズに歩くことができます。
ストックを使い慣れていない方には、2本より1本がお勧めです。
林道の脇で、食べたものを反すう中のヤクシカがいました。
ウシ、キリン、カモシカと一緒で胃袋が4つあるシカは、胃の中に入れたものを何度も口に戻して噛みなおします。

飲み込んだものが喉を通って口から胃へ、そしてまた胃から口に戻ってくるのが見て分かります。
近寄っても動じることなく、ひたすらモグモグ、ゴックン、モグモグ。。。
今日のルートでは、唯一抱きつける屋久杉です。
「ひんやりしてて気持ちいい~」と全員でハグ!

出発から約6時間、ようやく縄文杉到着です。
屋久杉の王様は、森の奥深くで静かに鎮座しています。

ぽたぽたと葉っぱからこぼれ落ちる雫も、光が射してきらめきます。
結局、今日は最後の最後まで雨に降られることがありませんでした。

「雨が多い屋久島で、こんな日もあるんですね」
「せっかく新しい雨具を持ってきたのに、もっと使いたかったわ(笑)」
「みなさんの日頃の行いが良かったのでしょうかね」
などと話をしつつ、皆さま無事に荒川登山口に下山できました。
弊社のツアーにご参加頂き、誠にありがとうございました。
またご来島されることをスタッフ一同、心よりお持ちしています。
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