屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2015年9月16日
担当ガイド:井手琢磨
【周辺状況】
南国屋久島も夜になると虫の涼やかな鳴き声が聴こえてくる情趣ある季節になってきました。
登山中さほど汗ばむこともなく、かといって寒くもない快適な気候が続いています。
日の出も遅くなってきました。縄文杉コースなど早朝から登山される方はスタート時まだ薄暗く肌寒いため、ヘッドライトや防寒着があれば安心です。
さて、今回は屋久島観光時のちょっとした空き時間でも立ち寄れるスポット『屋久島総合自然公園』をご紹介します。
宮之浦の町から白谷雲水峡へ向かう途中、水車のある曲がり角を右折し車で約3分程の場所にあります。
公園内には屋久島固有の植物を数多く栽培している植物園や、薪で沸かした単純硫黄泉が味わえる温泉施設「ゆのこの湯」があります。
野生植物園では今の時期ピンクのかわいい花ハシカンボク(波志干木)や、鮮やかな茜色で南国感あふれるサンタンカ(山丹花)を観ることができます。

ハシカンボク

サンタンカ
また、園内では本来高地でしか見ることのできないシャクナゲ(石楠花)やその他の高山植物も鑑賞したり苗木を購入することもできます。
ゆのこの湯の入浴料金は大人 400円、子供 150円。薪で沸かすため、事前予約 (0997-42-0305)が必要です。
公園内には大きな広場がありますので、お子様連れでも思い切り遊ぶことができます。
自然公園の駐車場すぐ近くには宮之浦川の渓流があり、大変景色が美しく気持ちの良い風が吹いています。

宮之浦川

清流で遊ぶ
天気の好い日はお弁当を持って河原で食べてみてください。格別に美味しくいただけると思いますよ。
9月16日現在の日の出は6:02、日の入りは18:23です。
【コース状況】
●白谷雲水峡(標高600~1070m)
9月15日 天気:曇り 苔むす森:18℃(11:00 標高約900m) 風:無風
●縄文杉コース(標高600~1300m)
9月14日 天気:曇り 縄文杉デッキの気温:16℃(11:30 標高約1300m) 風:北東の弱風 登山者数:200名
【登山道】
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)~荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。詳しくは、屋久島山岳部車両運行対策協議会で確認できます。
→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
屋久島の道路通行規制情報はこちら→
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
(縦走ルート)
・現在、新高塚避難小屋の付帯トイレは使用可能です。
【装備】
・標高や風雨など天候によっては体感温度は低くなります。衣類は速乾用素材、防水、防寒、防風の装備をしっかりと用意して下さい。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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