リピーター絶賛!龍神杉2016年1月8日
担当ガイド:大木信介
屋久島5度目というリピーターのお客様と龍神杉へ行って参りました。

スタートの標高は約180mで照葉樹林が主役のエリア。道路脇には亜熱帯を感じさせる立派なクワズイモが自生しています。
ここから標高約1240mの龍神杉まで標高差約1060m、一気に登っていきます。

登山口から約1km林道を歩き、登山道が始まります。

龍神杉へ向かう登山道は「益救参道(やくさんどう)」と呼ばれ、
かつては奥岳へと参拝する「岳参り」に使われていた古道です。
町が整備し、2007年の夏に開放されたものです。
古い石畳の道に歴史と信仰を感じます。

登山道を歩き始めて最初の1時間、苔がとても素晴らしいです。
石畳も苔に覆われ、足の踏み場に困ります。
登山者が集中する白谷雲水峡や縄文杉にはない悩みです。

程なく、廃線となった古い森林軌道に出ます。

約15分ほど森林軌道の跡を歩きます。
今も現役で動き続ける縄文杉ルートの安房森林軌道とは対照的です。

再び山道へ戻り、まずはとても急な斜面をしばらく登ります。
この急登もしっかりと石畳で整備され、胸突き八丁ではありますが、歩きやすくなっています。
ここを頑張って越えると、再び歩きやすい石畳の道に戻ります。

道標も所々整備され、距離感がとても分かりやすくなっています。

川を渡渉するところが2箇所ほどあり、大雨の時は気をつけましょう!

標高差100mおきの親切な看板もあります。
龍神杉まであと240m、頑張りましょう!

そして到着、龍神杉!
出発から3時間で登れました。
「神」の名がつく巨木はひっそりと森にたたずみ、あたたかく出迎えてくれました。
この知られざる古木、もっと多くの人に出会ってもらいたいような、このまま静かな森であってほしいような・・・

森の雰囲気を楽しみつつ、下っていきます。

足元には風で落ちた杉の葉。
先っぽについているのが杉の雄花です。
この米粒ほどの花の中に約30万の花粉が詰まっています。
暖冬だけに、今春の飛散は早いかもしれませんね。

標高550m付近、上を見ると亜熱帯の植物オオタニワタリが着生していました。
里が近づいてきました。

登山道を終え、林道に戻りました。
ここから20分で登山口に戻ります。

無事ゴールしました。
登り応えもあり、苔も屋久杉も素晴らしいこのルートは、リピーターさん達が絶賛するルートです。
5度目の屋久島のこの方もこの笑顔でした。
10日は愛子岳の予定、頑張りましょう!
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