じっくり堪能、白谷太鼓岩ツアー2016年2月2日
担当ガイド:金井日向子
神奈川県からお越しの屋久島一人旅の方を、白谷雲水峡の太鼓岩コースへご案内して来ました。

先週は数十年ぶりの大寒波の影響で、白谷雲水峡でもかなり雪が積もりましたが、今日はもうほとんど解けています。
苔も凍ってカチカチの状態から、フワフワな触り心地の良い状態へと戻りました。
今日のコースは苔が主役の森を歩いて行きます。存分に楽しみながら進みましょう!

雪解け水で濁っていた川もすっかり元通りです。
透き通った綺麗な水に癒されます。

大きいヤクスギの切り株を発見しました。
元々、こういったヤクスギの巨木が林立した森だったのですが、江戸時代に伐採され、今はその切り株が多く残っています。
森の中では新しい杉がしっかりと育っていますので、数千年経てば元の巨木の森に戻るでしょう。

苔むす森に到着です。
なんと貸切状態!緑深い森をじっくり堪能しました。

標高900mの辻峠から少しだけ急な坂を登ると、最終目的地の太鼓岩に到着です。
迫力の展望で大満足です。
写真には収められませんでしたが、山の奥にうっすら雪がかかっているのも見えました。

帰りは更にじっくりと屋久島の森を堪能しました。
苔の胞子に注目してみました。
よく見ると、胞子が入っている袋の口は、毛のようなものに囲まれています。
この毛を開いたり閉じたりする事で、胞子を飛ばす量を調整しています。
今日はあまり胞子を飛ばす気分ではないようです。

苔の中に埋もれるように咲いていた、オオゴカヨウオウレンも発見しました。
1cm程の大きさの花で気づきにくいですが、近づいて見ると可憐で美しいです。

あまりにも良い感触だったので、苔と一体化もしてみました。

最後に少し寄り道して、大迫力な二代大杉に会いました。
江戸時代に切られたヤクスギの切り株の上に、新しく別の杉が生えたものを二代杉と呼んでいます。
白谷雲水峡の二代大杉は数ある二代杉の中でも特に大きく立派で、貫禄があります。

のんびりゆっくり、屋久島の森を満喫して下山しました。
今回のお客様はこのツアーで山ガールデビューされたそうです。
是非山の経験を積み、いつか宮之浦岳にも登りにいらしてください!
スタッフ一同お待ちしております。
ありがとうございました!
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