屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2016年7月6日
担当ガイド:荒木宏介
【周辺状況】
先週は梅雨前線が北へ移動し、屋久島では梅雨明けを思わせるような晴れの日が続きました。
梅雨の中休みといったところでしょうか。
麓では30℃前後まで気温が上昇し、川や海で水遊びがしたくなる天候でした。
屋久島の中でも特に苔が多い白谷雲水峡では、苔たちに降り注ぐ木漏れ日がとても幻想的です。

苔に降り注ぐ木漏れ日
強い日差しも森の中に入れば心地良いものですが、水分補給は怠らないようにしましょう。
縄文杉トレッキングの帰り道、小杉谷集落跡近くの沢でひと休みできます。
冷たい沢の水に足をつけると、10時間近く歩いた足の火照りが一瞬でなくなります。

縄文杉帰りの沢休憩
ヤクスギランドの出口手前の橋からはヤマボウシの花を見ることができます。
白く花びらのように見えるのは花を支える総苞片で、花は中央に球状につきます。
名前の由来はこの球状の花を僧侶の頭に、総苞片を白い頭巾に見立てたという説があります。

ヤマボウシ
例年九州南部は7月14日ごろが梅雨明けです。
また梅雨前線が南下して戻ってくると予想されますので、雨対策はしっかりしてご来島ください。
7月6日現在の日の出は5:21、日の入りは19:24です。
【コース状況】
●宮之浦岳(標高1,936m)
7月5日 天気:晴れ 山頂の気温:25℃(12:00 標高1,936m) 風:南西の風 登山者数:約20名
●縄文杉コース(標高600~1,300m)
7月5日 天気:晴れ 縄文杉デッキの気温:26℃(11:30 標高約1,300m) 風:南東の弱風 登山者数:146名
●白谷雲水峡(標高600~1,070m)
7月5日 天気:晴れ 太鼓岩の気温:25℃(12:30 標高1,050m) 風:南東の弱風 登山者数:217名
●太忠岳(標高1,497m)
7月2日 天気:晴れ 山頂の気温:23℃(13:30 標高1,497m) 風:南西の風 登山者:約10名
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)~荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、屋久島山岳部車両運行対策協議会で確認できます。→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
屋久島の道路通行規制情報はこちら→http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
(縦走ルート)
・現在、新高塚避難小屋の付帯トイレは使用可能です。
【装備】
・標高や風雨など天候によっては体感温度は低くなります。衣類は速乾用素材、防水、防寒、防風の装備をしっかりと用意して下さい。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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