FC2ブログ

Entries

2016年12月14日 屋久島山岳情報

屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」
2016年12月14日
担当ガイド:大木信介

【周辺状況】

12月13日は低気圧通過で久々の雨となりました。南の風で気温も上がりました。
この低気圧が抜け、西高東低の冬型となり、寒気も流入、一気に冷え込んで本格的な冬の到来です。

14日の稜線は時々霰も混ざるような荒天となりました。栗生岳より上は雪が積もり始めていました。
南国イメージの屋久島ですが、縄文杉や、その標高以上の山岳では、いつ雪が降ってもおかしくない時期です。
登山を予定されている方は防寒対策と、チェーンスパイクなど、足回りもしっかりとした装備でご来島ください。

縄文杉ルートは連日登山者30名程度と少なく、快適な森歩きが楽しめます。
足元にはヤクシマツバキの赤い花が落ちていることに気がつきます。

ヤクシマツバキ
ヤクシマツバキ

通常のツバキの倍以上の大きな実を付け、赤いリンゴのようにも見えるため「リンゴツバキ」の名でも親しまれています。
虫が少ない冬に咲き、鳥を媒介して花粉を運びますので、鳥が見つけやすいように花は赤と黄色の鮮やかな色です。
鳥は嗅覚が弱いため、ヤクシマツバキの花は香りがほとんどなく、横向きに咲くのも鳥がホバリングしながら蜜を吸いやすいようにといわれています。

ツアーなどでも帰りに立ち寄る安房川の河原では、冬ならではの透明度を見せています。
冬は水温が下がり、汚染の原因となる微生物の働きが悪くなります。夏よりも透明度が際立ち、エメラルドグリーンの水面が見事です。

安房川の河原
安房川の河原

下山まであと一時間の距離、最後はここでのんびり過ごすのがお勧めです。

日の出はまだ遅くなり続けますが、日の入りは少しずつ伸び始めまています。
12月14日現在の日の出は7:07、日の入りは17:19です。


【コース状況】

●宮之浦岳(標高1,936m)
12月14日 天気:雨時々雪 山頂の気温:2℃(9:30 標高1936m)風:北西の強風 登山者数:4名
●縄文杉コース(標高600~1300m)
12月11日 天気:晴れ 縄文杉デッキの気温:4℃(11:30 標高約1,300m) 風:微風 登山者数:約60名


【登山道】

(縄文杉ルート)

・12月1日より来年2月28日まで、荒川登山口までの一般車車両乗り入れが可能です。荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう充分配慮して駐車して下さい。
また、積雪、凍結などの場合は車両通行止めになることもあります。

屋久島の道路通行規制情報はこちら→http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima

・2016年12月1日~2017年3月31日の予定で、縄文杉の一部展望デッキの解体、新設工事が行われます。(縄文杉の大枝に腐朽が確認されており、落下する危険性があるため、危険予想範囲内のデッキを解体して、別の場所に新しいデッキを整備する工事等を行います)このため、一部利用制限区間が生じますが、既存のデッキからは縄文杉を見ることが出来ます。

・天候により、登山道の積雪、凍結の恐れがあります。積雪は数十㎝に及ぶことがあります。

(縦走ルート)

・積雪、凍結、暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。積雪は数mに及ぶことがあります。初心者の安易な入山は控えて下さい。


【装備】 

・標高1000m以上では、雪山装備が必要です。積雪、凍結、悪天候に備え、縄文杉ルートでは、スパイクや軽アイゼン程度の滑り止め、ストック等、奥岳では6本爪以上のアイゼン、ピッケル等は必要です。
万が一のビバーク用装備もお忘れなく。
・縄文杉ルートでも気温5℃以下、奥岳ルートでは0℃以下になることがあります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・日照時間が短く、16時を過ぎると山中は薄暗くなってきます。屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。


【注意】

・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。

※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。

スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://ygkguide.blog.fc2.com/tb.php/539-230e3a18

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

屋久島ガイド協会

Author:屋久島ガイド協会
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック

QRコード

QR