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2017年1月25日 屋久島山岳情報

屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」
2017年1月25日
担当ガイド:荒木宏介

【周辺状況】

1月24日早朝の九州は、最低気温が熊本県の阿蘇山で氷点下9.6度まで下がるなど、この冬一番の冷え込みの所がありました。
1月20日の大寒を過ぎましたが、これから2月4日あたりまでが一年で最も寒い時期と言われています。
昨年に引き続き、今年もこの1月後半に冬将軍が全国的に猛威をふるい、日本海側などの山域付近では広く大雪に見舞われました。

屋久島でも1月20日から雪に見舞われ、25日の標高1300mの縄文杉付近では30~40cm程度の積雪となりました。
23日の朝から白谷雲水峡線や、荒川登山口に向かう県道屋久島公園安房線などが通行止めとなりましたが、24日の昼には解除となりました。
25日現在、町道淀川線のヤクスギランド~淀川登山口間は、積雪、凍結のために通行止めは継続中です。

そのような厳しい寒さの中、春の訪れを感じさせてくれる花々が徐々に咲き始めています。

山や森の中では、オオゴカヨウオウレン(大五加葉黄蓮)の小さな花を見かけるようになりました。

オオゴカヨウオウレン
オオゴカヨウオウレン

キンポウゲ科の屋久島固有種で、標高500m以上の森林内で、特に苔の中に多くみられる白い可憐な花です。
花期である2月から3月ごろに屋久島の山や森の中でこの花を見かけると、「ようやく春が来るんだな」と感じることができます。
今年は暖冬の影響か、ちょっと早めの開花のようです。

また、里ではヒカンザクラ(緋寒桜)が濃いピンク色の花を咲かせ、春の訪れを知らせてくれています。

ヒカンザクラ
ヒカンザクラ

気象庁のさくらの開花状況は通常ソメイヨシノですが、沖縄県ではこのヒカンザクラが観測されます。
釣鐘状をした花がうつむき気味に咲いている姿は、どこか寒さに耐えているようにも見えます。


まだまだ寒さが続き、登山口へ向かう道路が車両通行止めになったり、空や海の交通の欠航も予想されます。
登山道でも積雪、凍結がありますのでアイゼンやゴムスパイクといった冬装備が必要です。
最新の情報を確認のうえ、十分な装備と時間に余裕をもって安全に冬の屋久島を楽しんで下さい。


1月25日現在の日の出は7:14、日の入りは17:46です。


【コース状況】

●縄文杉コース(標高600~1,300m)
1月25日 天気:晴れ 縄文杉デッキの気温:1℃(11:00 標高約1,300m) 風:北西の風 登山者数:12名 積雪状況:30~40cm(縄文杉付近)
●白谷雲水峡(標高600~1,070m)
1月24日 天気:雪 太鼓岩の気温:0℃(12:30 標高1,050m) 風:北の強風 登山者数:110名 積雪状況:約10cm(辻峠) 
●愛子岳(標高170~1,235m)
1月24日 天気:雪 山頂の気温:1℃(10:30 標高1,235m) 積雪状況:約40cm(山頂)


【登山道】

(縄文杉ルート)

・2月28日まで、荒川登山口までの一般車車両乗り入れが可能です。荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう充分配慮して駐車して下さい。
また、積雪、凍結などの場合は車両通行止めになることもあります。

屋久島の道路通行規制情報はこちら→http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima

・2016年12月1日~2017年3月31日の予定で、縄文杉の一部展望デッキの解体、新設工事が行われます。(縄文杉の大枝に腐朽が確認されており、落下する危険性があるため、危険予想範囲内のデッキを解体して、別の場所に新しいデッキを整備する工事等を行います)このため、一部利用制限区間が生じますが、既存のデッキからは縄文杉を見ることが出来ます。

・天候により、登山道の積雪、凍結の恐れがあります。積雪は数十㎝に及ぶことがあります。

(縦走ルート)

・積雪、凍結、暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。積雪は数mに及ぶことがあります。初心者の安易な入山は控えて下さい。


【装備】 

・標高1000m以上では、雪山装備が必要です。積雪、凍結、悪天候に備え、縄文杉ルートでは、スパイクや軽アイゼン程度の滑り止め、ストック等、奥岳では6本爪以上のアイゼン、ピッケル等は必要です。
万が一のビバーク用装備もお忘れなく。
・縄文杉ルートでも気温5℃以下、奥岳ルートでは0℃以下になることがあります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・日照時間が短く、16時を過ぎると山中は薄暗くなってきます。屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。


【注意】

・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。

※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。





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