屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」です2012年11月20日
担当ガイド:伊藤仁久
【周辺状況】
■日によっては、北西の強い風が吹き、冬の気配を感じる季節になってきました。
白谷雲水峡などの森の中では、葉をすべて落とし、冬支度の終わった木や今まさに紅葉の
ピークを迎えている木などが見られます。
一方、奥岳の宮之浦岳ルート(19日)では、雲ひとつない青空が広がり、風は冷たいものの暖かい日差しが射し、お客様も大満足の気持ちの良い一日でした。

宮之浦岳にてガッツポーズ
晩秋にも関わらず、緑の多く残る屋久島では、絨毯を敷き詰めたようなヤクザサが辺り一面に広がり、
山の厳しさを忘れてしまうようなやさしい山容です。
ただし、例年12月に入ると降雪や積雪が見られますのでご注意ください。
この日も日陰の所では、一部岩の上が凍結していました。
【コース状況】
■縄文杉コース(標高600~1300m)
11月16日 天気:曇り、縄文杉デッキの気温:10℃(標高約1,300m、12:30)、風:なし、登山者数:126名
■宮之浦岳コース(標高1936m)
11月19日 天気:快晴、山頂の気温:11℃(標高1936m)風:西の風強い、登山者数約30名
【登山情報】
■縄文杉ルート
※3月から11月末までの期間、町道荒川線入口~荒川登山口の区間は、車両乗り入れ規制が実施されます。
登山バスでの移動になりますのでご注意ください。
車両乗り入れ規制に関する詳しい情報はこちらで確認できます。→
http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
※縄文杉の大枝の基部に約3m程度の長さの空洞が見つかり、大枝の落下危険防止措置として、
展望デッキの一部立ち入り制限を行っています。
縄文杉の展望デッキの一部立ち入り制限について詳しい情報はこちらで確認できます。→
九州森林管理局ホームページhttp://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/
■宮之浦岳ルート
気温の低い日には登山道が凍結する可能性があります。
万が一に備え、スノースパイクや軽アイゼンをご用意ください。
稜線では飛ばされそうなぐらい強い風が吹くことがありますのでご注意ください。
投石平は強風の吹きやすい場所です。
【装備】
山岳部では、天気予報にはなくても、雨になることがしばしばあります。
屋久島の雨は降り方が非常に激しくなることがあります。
ビニールカッパ、ポンチョでは対応できません。
必ず登山用の、防水性、通気性の良いしっかりした雨具をご用意ください。
奥岳や、標高の低いところでも、10℃以下に冷えこむこともあり、天候によってはかなり肌寒く感じます。
また、強風の時は体感温度も下がりますので、フリースやダウンだけではなく、防風性のあるウェアを必ずご用意ください。
屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。
現在、日の出は6: 50 頃、日の入りは17:15 頃です。
屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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