屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2017年10月4日
担当ガイド:伊藤仁久
【周辺状況】
10月に入り、1日は移動性高気圧の影響による晴天で太鼓岩から宮之浦岳に連なる奥岳の稜線がくっきりと望めました。
2日からは前線の影響を受けすっきりしない空模様となりました。
日ごとに日が短くなり、縄文杉のルートでも歩き始めにヘッドライトが必要になってきました。
また、例年10月の中旬頃は屋久島の平地で最高気温が25度、最低気温が20度を下回るようになってきます。
標高や天候によっては寒さに対する備えが必要です。ルートや天候にあわせた服装や装備を用意しましょう。
森を歩いていると様々な色や形の個性的なキノコに出会う季節です。
白い卵のような膜を被ったタマゴタケが顔を出していました。

タマゴタケ
膜からカサが出てくる様子は、ゆで卵の白身の中から黄身が出てるようにも見えます。
タマゴタケはポタージュやグラタン、ピザにも合い、コクのある旨みがあるそうです。

タマゴタケ
同じテングタケ科のキノコには有毒のキノコもあるので注意してください。
9日の体育の日にかけ連休になり縄文杉などのコースも混雑が予想されます。
時間に余裕をもって行動し屋久島の秋を楽しんで下さい。
10月4日 現在の日の出は6:13、日の入りは18:00です。
【コース状況】
●宮之浦岳(標高1936m)
10月3日 天気:雨後曇り 宮之浦岳の気温:15℃(12:30 標高1936m) 風:西のやや強い風 登山者数:約60名
●縄文杉コース(標高1300m)
10月3日 天気:雨後曇り 縄文杉デッキの気温:21℃(12:00 標高1300m) 風:微風 登山者数:約300名
●白谷雲水峡(標高600~1070m)
10月2日 天気:晴れ後曇り 太鼓岩の気温:23℃(11:30 標高1050m) 風:無風 登山者数:約500名
【山岳部環境保全協力金について】
2017年3月より、「世界遺産屋久島 山岳部環境保全協力金」制度が始まりました。
みなさまから任意でご協力いただいた協力金は屋久島の環境保全に使われます。登山口や観光協会等での納入が可能です。
世界遺産・屋久島の環境を守るため、ご協力を宜しくお願いいたします。詳しくは下記をご覧下さい。
http://yakushima-tozan.com/
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)~荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般者の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、屋久島山岳部保全利用協議会で確認できます。
→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・標高や風雨など天候によっては体感温度は低くなります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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