屋久杉のテーマパーク、ヤクスギランド!2017年12月1日
担当ガイド:荒木宏介
群馬からお越しのご夫婦2組様と、ヤクスギランドに行ってまいりました。
安房から約16kmほど県道を登った、標高1000~1300mに広がる自然休養林です。
屋久杉を気軽に鑑賞するにはもってこいの森で、独特な樹形の「仏陀杉」や「ひげ長老」などのユニークな名をもつ屋久杉が数多く存在します。

林内は30分、50分、80分、150分、4つのコースに分れていて、体力に合わせた散策が楽しめます。
この日は昼のお弁当を持って、150分コースをのんびりと周ります。

12月以降は、森に入れば人影も少なく、貸し切り状態で満喫できることもしばしば。

力強く生きている植物たちを観察していると、自然と力が湧いてくる気がします。
樹高が32m、屋久杉の中では比較的背の高い「ひげ長老」。

営林署の公募で付けられた名前が、とてもユニークです。
9月の台風18号被害による歩道破損のため、この日はまだ150分コースが通り抜け不可となっていました。
(12月7日に工事が終了し、通り抜けが可能となりました)
蛇紋杉横の東屋でお弁当を食べて、いったん80分コースまで引き返します。

森の清らかなせせらぎ。音だけでも十分癒やされます。

寒い時期は、水中の微生物などの活動が少ないせいか、沢の透明度がアップ!
どこでも飲めるほどキレイな屋久島の沢の水が、エメラルドグリーン色に輝きます。
80分コースに戻って少し山道を歩くと、再び整備された木道に戻って歩きやすくなります。

この木道のお陰で視界が高くなるので、森を広く見渡せるのもヤクスギランドの魅力の一つ。
普段よりも、森との距離が近い気がします。
推定樹齢1800年の「仏陀杉」。

無数に付いたコブが、仏様を連想させることからこの名前がついたそうです。
この形状のお陰で、昔の屋久杉伐採から免れることができたのでしょうか。
ヤクスギランドから車で20分ほど上がった場所に立つ「紀元杉」にも会いに行きました。
車道のすぐ脇に位置しています。

縄文杉にも引けをとらないのではないかと思わせる程の大迫力。
近くに寄って見上げると、その雄大さに息を呑みます。
12月から宮之浦岳(1936m)登山などは、積雪が1~2mになることも。
体力や装備に不安がある方などは、のんびりとヤクスギランドを散策するのもオススメです!
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