屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2018年1月3日
担当ガイド:松田浩和
【周辺状況】
明けましておめでとうご0ざいます。
31日は雨やあられの大荒れの天気でしたが、元旦は雲の間から初日の出を拝むこともできました。
2日には、冬型のあとで空気が澄み渡り、開聞岳や大隅半島がはっきりと見える良い天気となりました。

花之江河歩道より奥岳の山々(12月30日)
ウィルソン株内の木霊神社にはお酒が供えてありました。
御神酒というと清酒をイメージしますが、屋久島の場合は焼酎をお供えすることが多く、鹿児島県の風土を感じます。

ウィルソン株内 ハートと木霊神社

御神酒
年末年始は山の中でお正月を迎えようと、縦走登山者も目立ちました。
大晦日や元旦は少し人が多かったのですが、その賑わいも一段落し、再び人の少ない静かな森を迎えようとしたいます。
12月前半は、宮之浦岳などでは積雪が40cmを超えるところもありましたが、現在は大部分融けています。
その代わりに木道が凍結していることが多いので、スパイクなどをご準備ください。
1月3日現在の日の出は7:18、日の入りは17:27です。
【コース状況】
●縄文杉コース(標高1300m)
12月31日 天気:雨・あられ 縄文杉デッキの気温:4℃(11:00 標高1300m) 風:北西の風 登山者数:70名
●白谷雲水峡(標高850m)
1月2日 天気:晴れ 苔むす森の気温:4℃(10:30 標高850m) 風:無し 登山者数:約80名
【山岳部環境保全協力金について】
2017年3月より、「世界遺産屋久島 山岳部環境保全協力金」制度が始まりました。
みなさまから任意でご協力いただいた協力金は屋久島の環境保全に使われます。登山口や観光協会等での納入が可能です。
世界遺産・屋久島の環境を守るため、ご協力を宜しくお願いいたします。詳しくは下記をご覧下さい。
http://yakushima-tozan.com/
【登山道】
(縄文杉ルート)
・12月1日より来年2月28日まで、荒川登山口までの一般車車両乗り入れが可能です。荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。
大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう充分配慮して駐車して下さい。また、積雪、凍結などの場合は車両通行止めになることもあります。
・屋久杉自然館前発着の荒川登山バスは、11月30日(木)をもちまして運行を終了しています。
12月1日(金)から平成30年1月7日(日)までの期間、まつばんだ交通バスの路線バスが運行します。運行区間:宮之浦~荒川登山口
詳しい運行時刻と運行状況につきましては、まつばんだ交通バス 0997?43?5000 まで直接お問い合わせください。
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
・天候により、登山道の積雪、凍結の恐れがあります。積雪は数十cmに及ぶことがあります。
(縦走ルート)
・暴風、積雪の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・標高1000m以上では、雪山装備が必要です。積雪、凍結、悪天候に備え、縄文杉ルートでは、スパイクや軽アイゼン程度の滑り止め、ストック等、奥岳では6本爪以上のアイゼン、ピッケル等は必要です。
万が一のビバーク用装備もお忘れなく。
・縄文杉ルートでも気温5℃以下、奥岳ルートでは0℃以下になることがあります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・日照時間が短く、16時を過ぎると山中は薄暗くなってきます。屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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