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2018年2月14日 屋久島山岳情報

屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」
2018年2月14日
担当ガイド:川原大基

【コース状況】

●白谷雲水峡(太鼓岩 標高1050m)
2月14日 天気:快晴 太鼓岩の気温:9℃(12:00 標高1050m) 風:微風 登山者数:約250名 積雪:50cm(辻峠付近)
●モッチョム岳(標高944m)
2月13日 天気:晴れ モッチョム岳の気温:3℃(12:00 標高944m) 風:無風 登山者数:17名 積雪:1㎝(山頂付近)


【周辺状況】

10日から13日にかけては先週に引き続き、道路凍結により縄文杉コースと白谷雲水峡は通行止めとなりました。
8日には白谷雲水峡入り口でおよそ60cmの積雪が確認されました。

白谷雲水峡入り口
2月8日 白谷雲水狭登山口の積雪

14日現在、白谷線の通行規制は解除されていますが、標高980mの辻峠で50cm程の積雪があります。また、14日に縄文杉登山口へ続く町道荒川線の通行規制も解除されています。

屋久島は南の島で一年中気候は温暖だと考えている方が多いですが、最も標高の高い宮之浦岳1936mを含め1800mを超える標高の山岳が8座あります。そのため上空に寒気が入り込むと、山間部では積雪や路面凍結が生じます。

山間部の凍結状況とは打って変わって、屋久島南部の低標高域にある蛇之口滝やモッチョム岳コースなどは平常通り登山を行うことが出来ます。冬季は北西からの季節風が吹きますので、島の北西側では荒天でも、高い山々が風を遮ってくれる南側では晴れていることが珍しくありません。

蛇之口滝コースでは季節外れのヤッコソウや、不思議な形の花をつけるナンゴクウラシマソウが見られます。

ヤッコソウ
ヤッコソウ

ヤッコソウはスダジイ等シイ属の根に寄生する植物です。とても小さな植物ですが、同じ科には世界最大の花を咲かせるラフレシアがいます。横に広げた鱗片状の葉腋には蜜がたまり、スズメバチ他様々な昆虫、時にはメジロも訪れ、花粉の輸送に一役買っています。受粉期を過ぎると写真のように先端が黒くなります。両腕のように見える葉を広げた姿はかわいいやっこさんを思わせます。

ナンゴクウラシマソウ
ナンゴクウラシマソウ

ナンゴクウラシマソウはミズバショウと同じ仏炎苞と呼ばれる構造を持ち、その中に花序があります。名前は、仏炎苞から伸びる付属体が糸状に伸びている様子を浦島太郎の釣り糸に見立てたことに由来します。

どちらも標高の低い場所にある照葉樹林の林床に生育しています。山間部への道が凍りついて閉ざされてしまっていても、生命に溢れた屋久島の自然を楽しむことは出来ます。積雪通行止めでも諦めずに現地ガイドに相談して、屋久島の自然を満喫して下さい。

2月14日現在の日の出は6:59、日の入りは18:05です。


【山岳部環境保全協力金について】

2017年3月より、「世界遺産屋久島 山岳部環境保全協力金」制度が始まりました。
みなさまから任意でご協力いただいた協力金は屋久島の環境保全に使われます。登山口や観光協会等での納入が可能です。
世界遺産・屋久島の環境を守るため、ご協力を宜しくお願いいたします。詳しくは下記をご覧下さい。

http://yakushima-tozan.com/


【登山道】

(縄文杉ルート)

・12月1日より2月28日まで、荒川登山口までの一般車車両乗り入れが可能です。荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。
大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう充分配慮して駐車して下さい。また、積雪、凍結などの場合は車両通行止めになることもあります。
・屋久杉自然館前発着の荒川登山バスは、11月30日をもちまして運行を終了しています。
12月1日から平成30年2月28日までの期間、まつばんだ交通バスの路線バスが運行します。運行区間:宮之浦~荒川登山口
詳しい運行時刻と運行状況につきましては、まつばんだ交通バス 0997-43-5000 まで直接お問い合わせください。
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
・天候により、登山道の積雪、凍結の恐れがあります。積雪は数十cmに及ぶことがあります。

(縦走ルート)

・暴風、積雪の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。


【装備】 

・標高1000m以上では、雪山装備が必要です。積雪、凍結、悪天候に備え、縄文杉ルートでは、スパイクや軽アイゼン程度の滑り止め、ストック等、奥岳では6本爪以上のアイゼン、ピッケル等は必要です。
万が一のビバーク用装備もお忘れなく。
・縄文杉ルートでも気温5℃以下、奥岳ルートでは0℃以下になることがあります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・日照時間が短く、16時を過ぎると山中は薄暗くなってきます。屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。


【注意】

・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。

※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。





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