名峰・モッチョム岳 冬の屋久島 その壱 2012年12月9日
担当ガイド:駒野英昭
冬になると宮之浦岳などの奥岳は雪が積り、登山条件が厳しくなります。
冬の屋久島、夏は訪れる人の少ない山がとても登りやすくなります。
今回は屋久島在住のデザイナー・リョウコさんと一緒に屋久島南部の名山・モッチョム岳に登ってきました。
麓の原集落から見上げるモッチョム岳南面は感動を覚えるほどの垂直の大岸壁・・・、
全体の距離はそれほどでもありませんが、アップダウンの相当きついコースです。
頑張って登った山頂で待っているのは疲れが吹っ飛ぶような足元の大海原、
登りごたえと大きな達成感、山頂に感激がある実に山登りらしい山登りができる秀逸な山です。
出発は名瀑「千尋の滝」からです。

登る前はしっかりと準備体操

千尋の滝

芸術的な景観です
「千尋の滝」駐車場の先にモッチョム岳の登山口があります

今日はどんな行程かな?

出発です。最初の10分を過ぎると急登が始まります。
しばらく我慢の登りが続きます。

休憩。こちらは大人気の屋久島ガイド協会特製の行動食です(弊社ビジターセンターにて600円で絶賛発売中)

白谷雲水峡のような苔の森ではありませんが、登山口付近に広がる世界遺産の照葉樹林帯から高山の植生へと急激に変化していきます。

急登を登ると樹齢3000年とも言われる「万代杉」に到着です!
とても力強く、すばらしい屋久杉です。
名のある屋久杉で3000年の杉は「大王杉」「弥生杉」「紀元杉」「万代杉」の4本です。
その中でも一番人目に触れることが少ないのがこの「万代杉」、貴重な出会いです。
この後も急登が続きます。

走り根をよじ登って進みます。

休憩。ちょっと放心状態・・・。食べると回復です。
さらに登ると次の屋久杉と出会えました。

「モッチョム太郎」です。
急登ももうひと息。

足元のこんな小さな命や、(ヒノキの子)

こんな変わった子に力を分けてもらいつつ、(ヤクシマツチトリモチ)

ようやく神山展望台に到着、海と里が見えました!

ここから一度下り、また登り直します。
一筋縄ではいかないモッチョム岳です。

山頂が見えました!

最後のロープを越え・・・

モッチョム岳登頂!!
眼下に大海原、里と森、山頂まで連なる大岩壁、素晴らしい山です。

無事登れました!
頑張って登った急登は帰りも大変。ゆっくり下っていきます。

モッチョム太郎にもごあいさつ、「また来ますね」

下山!
山頂まで続いた大変な登り、その疲れも山頂の絶景で雲散霧消・・・
こんなに山頂が嬉しい山も屋久島でも少ないかもしれません。
下山後はやっぱり温泉が一番。

尾之間のJRホテルさんに寄りました。

後ろの山がモッチョム岳です。
あのてっぺんに行ってきました!
温泉でゆっくり体の疲れをとります。

お風呂から上がる頃には太陽も低く、海がとても綺麗でした。
ああ、最高の一日でした。
冬の屋久島、温泉と山、色々な楽しみ方があります。
ぜひぜひお出かけ下さい。
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