FC2ブログ

Entries

2018年5月9日 屋久島山岳情報

屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」
2018年5月9日
担当ガイド:川原大基

【コース状況】

●縄文杉コース(標高1300m)
5月4日 天気:晴れ 縄文杉デッキの気温:12℃(11:30 標高1300m) 風:北西の風 登山者数:約720名
●縄文杉コース(標高1300m)
5月9日 天気:霧雨 縄文杉デッキの気温:12℃(11:30 標高1300m) 風:微風 登山者数:約230名
●白谷雲水峡(太鼓岩 標高1050m)
5月9日 天気:霧雨 太鼓岩の気温:14℃(13:00 標高1050m) 風:北東の風 登山者数:約320名


【周辺状況】

先週5月4日はGW中日となり、縄文杉コースの日帰り登山者数は約720名でした。加えて白谷雲水峡入下山や前日山小屋に一泊して下山する人も多く見られました。
大株歩道入り口にあるお手洗いは縄文杉デッキまでの間で最後のお手洗いとなるため、ほとんどすべての登山者が立ち寄り、大混雑となりました。

5月4日 混雑状況:大株歩道入り口のトイレ
5月4日 混雑状況:大株歩道入り口のトイレ

登山バスも臨時便が出ましたが、帰りのバス待ちの行列もできていました。
5月5日は縄文杉コースの登山客数約450名と比較的少なく、縄文杉、白谷雲水峡の賑わいもひと段落です。
GW全体の登山者数としては昨年よりも10%ほど少ないですが、29日~6日の間に3600名ほどの日帰り登山者が縄文杉を訪れました。

5月4日 混雑状況:荒川登山口、下山バス待ち
5月4日 混雑状況:荒川登山口、下山バス待ち

登山道では、ハイノキの白い花が見頃です。
常緑ですが成長はゆっくりで、高くても3mほどまでしか成長しない低木です。木漏れ日程度の明るさの場所に好んで生育するため、
伐採やがけ崩れなどの攪乱から時間がたってよく育った森に多く見られます。

5月4日 ハイノキの花
5月4日 ハイノキの花

非常に可愛らしい花を咲かせるため、最近は園芸種としても人気ですが、野生のハイノキは近畿地方から九州までの温暖な地域に分布しており、屋久島はハイノキが自然に育つことができる南限地となっています。

ハイノキをはじめナナカマド、アセビなど、屋久島が分布南限地となっている植物が非常に多く、約200種存在します。
これは、屋久島の地理・地史的特徴が関係しているといわれています。
海水面が今より低かったとされる7万年前から1万年前までの氷河期に、屋久島は本州と陸続きになっていたとされます。この時代に海水面より上に出ていた
陸を伝って多くの植物が渡って来たと考えられています。
その後、気温が上昇して屋久島と九州の間は海で隔てられました。現在の屋久島の平地には南方系のアコウやガジュマルなどが生育する森があります。
氷河期にやってきた植物は標高が高く平地より気温が低い山地に存在します。

地理や歴史を合わせてみると、登山道に何げなく咲いている花にも様々な物語が見えてきます。
連休・休日は登山者数が多く、すれ違いで待ち時間も増えますが、こういった物語で屋久島での登山を楽しいものにしてください。


5月9日現在の日の出は5:26、日の入りは19:03です。


【山岳部環境保全協力金について】

2017年3月より、「世界遺産屋久島 山岳部環境保全協力金」制度が始まりました。
みなさまから任意でご協力いただいた協力金は屋久島の環境保全に使われます。登山口や観光協会等での納入が可能です。
世界遺産・屋久島の環境を守るため、ご協力を宜しくお願いいたします。詳しくは下記をご覧下さい。

http://yakushima-tozan.com/


【登山道】

(縄文杉ルート)

・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。

詳しくは、屋久島山岳部車両運行対策協議会で確認できます。
→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/

屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima

(縦走ルート)

・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。


【装備】 

・縄文杉ルートでも気温15℃以下、奥岳ルートでは10℃以下になることがあります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。


【注意】

・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。

※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。


スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://ygkguide.blog.fc2.com/tb.php/648-e854cd8b

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

プロフィール

屋久島ガイド協会

Author:屋久島ガイド協会
FC2ブログへようこそ!

最新トラックバック

QRコード

QR