【コース状況】
●縄文杉コース(標高1300m)
6月30日 天気:雨 縄文杉デッキの気温:20℃(11:30 標高1300m) 風:西の強風 登山者数:約85名
【周辺状況】
6月29日に関東甲信地方が梅雨明けを発表しました。統計史上最も早い記録となりました。
太平洋高気圧の張り出しによる特殊なケースで、関東は7月21日頃が平年値です。
九州南部は平年7月14日頃が梅雨明けとなります。
29日は台風7号が発生した日でもあり、屋久島は7月3日未明にかけて最接近となり、台風の強風域に入りました。
太平洋高気圧のへりに沿って流れる空気と台風から流れ込む空気、
このダブルの湿った空気の影響で1日から屋久島は大雨が続いています。
荒川登山口への路線バスは台風の影響で2、3日は運休し、3日は午前中に大雨洪水警報が発令され、飛行機も船も全便欠航となりました。
白谷雲水峡やヤクスギランドなども閉園となりました。
日本の遥か南の海上には台風のたまご(熱帯低気圧)があり、台風8号へと発達する予報です。
台風前後は交通機関も大きく乱れますので、予報を十分に確認してください。
さて、雨の森歩きが続いていますが、ふと雨が弱まった瞬間、突然森全体に「ギーオ、ギーオ」と大きな音が鳴り響くことがあります。
突然の音にビックリしますが、セミの大合唱です。
ヒメハルゼミという小型のセミで、シイ・カシなどからなる照葉樹林に生息し、集団で鳴きます。
ヒメハルゼミ抜け殻
ヒメハルゼミ
6月から7月にかけて聞かれ、この合唱を耳にすると、いよいよ梅雨も終盤、夏も近いと実感します。
まだ本州ではセミは鳴いていない時期ですので、登山者も夏を先取りした気持ちで、セミたちの声に耳を傾けています。
7月4日現在の日の出は5:20、日の入りは19:24です。
【山岳部環境保全協力金について】
2017年3月より、「世界遺産屋久島 山岳部環境保全協力金」制度が始まりました。
みなさまから任意でご協力いただいた協力金は屋久島の環境保全に使われます。登山口や観光協会等での納入が可能です。
世界遺産・屋久島の環境を守るため、ご協力を宜しくお願いいたします。詳しくは下記をご覧下さい。
http://yakushima-tozan.com/
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、屋久島山岳部車両運行対策協議会で確認できます。
→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温20℃以下、奥岳ルートでは15℃以下になることがあります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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