屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2019年1月9日
担当ガイド:川原 大基
【コース状況】
●縄文杉コース(標高1300m)
1月5日 天気:雨 縄文杉デッキの気温:8℃(11:00 標高1300m) 風:北西の風 登山者数:51名
●白谷雲水峡(標高870m)
1月4日 天気:快晴 太鼓岩の気温:14℃(12:00 標高1080m) 風:北西の風 登山者数:約150名
【周辺状況】
年末に到来した強烈な寒波は、屋久島の登山道にも積雪をもたらしました。
12月29日白谷小屋周辺の積雪しかし年明けからは寒さが和らぎ、比較的過ごしやすい気温となっています。
白谷雲水峡、縄文杉コース共に登山道の積雪は解け、アイゼンやスパイクなどは使わずに登山できる状況です。
1月4日白谷小屋周辺1月4日は最高気温が19℃近くまで上がり、登山道を歩いていると汗ばむような陽気となりました。
快晴となった白谷雲水峡の太鼓岩からは、九州最高峰の宮ノ浦岳をはじめとする屋久島の山々が一望できました。
1月4日太鼓岩からの眺め引き続き暖かい予報となっていますが、寒気の入り込みによっては突然冷え込む可能性があります。
登山の際にはスパイクや防寒着などの冬装備をしっかりご準備ください。
1月9日現在の日の出は7:15、日の入りは17:33 です。
【山岳部環境保全協力金について】
2017年3月より、「世界遺産屋久島 山岳部環境保全協力金」制度が始まりました。
みなさまから任意でご協力いただいた協力金は屋久島の環境保全に使われます。登山口や観光協会等での納入が可能です。
世界遺産・屋久島の環境を守るため、ご協力を宜しくお願いいたします。詳しくは下記をご覧下さい。
http://yakushima-tozan.com/
【登山道】
(縄文杉ルート)
・昨年12月1日より2月28日まで、荒川登山口までの一般車車両乗り入れが可能です。
荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。
大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう充分配慮して駐車して下さい。
また、積雪、凍結などの場合は車両通行止めになることもあります。
・屋久杉自然館前発着の荒川登山バスは、2018年11月30日(木)をもちまして運行を終了しています。
2018年12月1日(土)から2019年2月28日(木)までの期間、まつばんだ交通バスの路線バスが運行します。
運行区間:宮之浦~荒川登山口
詳しい運行時刻と運行状況につきましては、まつばんだ交通バス(0997-43-5000)まで直接お問い合わせください。
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
・天候により、登山道の積雪、凍結の恐れがあります。積雪は数十㎝に及ぶことがあります。
(縦走ルート)
・暴風、積雪の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・標高1000m以上では、雪山装備が必要です。
積雪、凍結、悪天候に備え、縄文杉ルートでは、スパイクや軽アイゼン程度の滑り止め、ストック等、奥岳では6本爪以上のアイゼン、ピッケル等は必要です。万が一のビバーク用装備もお忘れなく。
・縄文杉ルートでも気温5℃以下、奥岳ルートでは0℃以下になることがあります。
衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・日照時間が短く、16時を過ぎると山中は薄暗くなってきます。
屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。
縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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