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2019年5月22日 屋久島山岳情報

屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」
2019年5月22日
担当ガイド:川原 大基


【コース状況】

●白谷雲水峡(標高1080m)
5月21日 天気:晴れ 太鼓岩の気温:16℃(12:30 標高1080m) 風:無風 登山者数:約280名


【周辺状況】

5月18日は半日の雨量が400mmを超える記録的な大雨となり、島内各地で道路の冠水や土砂崩れなどが相次ぎました。
山では約300名の登山者が孤立し、荒川登山口やヤクスギランド、高塚避難小屋などで一晩過ごすこととなりました。

5月22日 18日のヤクスギランド・荒川
5月22日 18日のヤクスギランド・荒川


5月19日の夕方には、山に取り残されていた登山客やガイド全員が無事に救出されました。
しかし自衛隊や海上保安庁に救助を要請するなど、今までに経験のないほどの災害となりました。

21日には白谷雲水峡への県道の通行止めが解除され、入山できる状態となっています。
白谷登山口から1時間30分ほど登った渡渉点では、飛び石が流されて足場が悪い状況です。
通行の際には十分お気をつけください。
縄文杉コースの荒川登山口までの道は通行止めのままです。

屋久島の東に位置する安房川の水が茶色く濁っていました。

5月22日 19日の安房川濁流
5月22日 19日の安房川濁流

普段は清流の川ですが、上流域での土砂崩れの影響かもしれません。

過去30年間の年平均降水量が約4500mmと、非常に雨が多い屋久島。
飲み水に困らない、水力発電による電力の安定供給、豊富な雨が育む森など、雨による恩恵は計り知れません。
一方で、多量の雨は今回のような土砂災害だけでなく、浸水災害などを引き起こすこともあります。

自然の中で活動する登山・自然ガイドは、様々な危険と向き合い。
お客様の安全を守りながら楽しんでもらうにはどうすればよいのか。
そういったことを常に考え、行動しなければいけないということを改めて思い知らされた出来事となりました。


屋久島にご来島予定の皆様も、登山の際には事前の天候情報の確認と万全の準備をどうぞお願いいたします。


5月22日現在の日の出は5:19、日の入りは19:08です。



【登山道】

(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。

詳しくは、屋久島山岳部車両運行対策協議会で確認できます。
→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/

・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima
・天候により、登山道の積雪、凍結の恐れがあります。

(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。


【装備】 

・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。


【注意】

・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。

※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。

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