屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2019年6月5日
担当ガイド:荒木 宏介
【コース状況】
●縄文杉コース(標高1300m)
6月4日 天気:雨 縄文杉デッキの気温:15℃(11:00 標高1300m) 風:無風 登山者数:約20名
●白谷雲水峡(標高1080m)
6月4日 天気:雨 苔むす森の気温:13℃(10:00 標高1080m) 風:微風
【周辺状況】
5月31日に九州南部が梅雨入りしてから、雨の日が続く屋久島です。
昨年より5日早く、平年並みの梅雨入りでした。
コケや木々の葉が梅雨の雨を受け、一年で最もつややかに輝きます。
宮之浦岳や縦走ルートなど、高山ではヤクシマシャクナゲが咲いています。
ヤクシマシャクナゲ 宮之浦岳 6月2日
ヤクシマシャクナゲ 縦走ルート 6月2日赤みの強いつぼみから、咲き終わりの白い花までコントラストがとても鮮やかです。
里ではアジサイが咲き始め、梅雨らしくなってきました。
日本で最も降水量の多い島の最も雨が降る季節で、6月だけで平均約800mm降ります。
梅雨明けは平年7月14日です。
雨対策をしっかりして、雨ならではのしっとりと美しい屋久島の森を楽しみましょう。
6月5日現在の日の出は5:13、日の入りは19:23です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・5月18日の豪雨による土砂崩れで通行止めとなっている縄文杉の荒川登山口へ通じる町道は
6月8日の早朝に工事が完了し、通行止めは解除になりました。
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
・詳しくは、屋久島山岳部車両運行対策協議会で確認できます。
→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
・天候により、登山道の積雪、凍結の恐れがあります。
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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