梅雨の中休み 縄文杉ツアー2019年6月13日
担当ガイド:川原大基
5月18日の土砂崩れによる登山者の孤立が全国に報道されましたが、
6月8日より通常通り荒川登山口から縄文杉まで歩行可能となっています。
13日は梅雨の中休みとなり、朝の天気予報は晴れのち曇り。
鳥取からお越しの登山初心者という2名様を、縄文杉までご案内しました。
朝日が差し込むトロッコ道の、清澄な空気の中を歩いていきます。

トロッコ道沿いにある仁王杉(阿形)は、森林軌道の左右両側に
屋久杉が立っていたこととかもし出す雰囲気から、名づけられました。。
幹にある大きな瘤と、その上に着生しているスギが特徴的な巨木です。

登山口から森林軌道の終点までおよそ2時間40分。
ここから山道がスタートします。
それまで人工的な雰囲気だった登山道が、自然の風景にがらりと変わります。
沢沿いは、雨の島に相応しく苔に覆われた美しい風景です。

山道を歩いて30分ほどで、ウィルソン株に到着しました。
切り口の周囲が13.8mもある巨大な切り株は中が空洞になっています。
入ってすぐ右側に座り上を見上げると、巨大なハート型が見えます。

ウィルソン株の中は貸し切り状態でした。
今日の縄文杉の登山者数は約30名。
梅雨入りしたこの時期は人も少ないため、スムーズに登山道を歩くことが出来ます。

胸高周囲11.1mの大王杉。
その大きさに圧倒されます。
ここまで来れば、縄文杉まであと30分です。

大王杉から縄文杉までは上り下りが多くなります。
階段が設置されている場所もあれば、巨大な木の根で覆われている場所、
岩を並べて階段のようにしてある場所もあります。
雨の日は木の根っこがすべりやすくなり要注意です。

荒川登山口を出発して約5時間、縄文杉に到着です!
歩行時間が長い分、達成感がひとしお込み上げてきます。
立ち姿や枝ぶり、曲がりくねった幹の表面などから、他の屋久杉にはない威厳が感じられます。
縄文杉が生きてきた長い年月に思いを馳せながらぼんやり眺めている時は、
この上なく贅沢な時間です。

登山道にいくつかある休憩デッキの一つで昼食を済ませたら、
登ってきた同じ道を下山します。
途中、トロッコ道の側を流れる安房川の河原に寄り道しました。
きれいな水面と森を眺めていると、ここまでの疲れも吹き飛びます。
登山口まであと1時間ほどです。

前方から汽笛が・・・
森林管理署の方々がトロッコで登っていました。
未だに現役で使われている屋久島の森林軌道は、
運がよければ走行するトロッコを間近で見る事ができます。

荒川登山口に到着です!
登山初心者とは思えないほど順調に歩かれたお二人。
走っているトロッコを見る事ができたり、梅雨の中休みで雨に降られることなく
歩けたりと、屋久島と相性がいいのかもしれません。

夏の暑い時期には沢登りやシュノーケリングなど水辺のツアーも楽しめますので、
ぜひまた季節を変えて屋久島にいらしてください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
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