屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2019年7月10日
担当ガイド:伊藤 仁久
【コース状況】
●縄文杉コース(標高1300m)
7月9日 天気:曇り 縄文杉デッキの気温:22℃(10:30 標高1300m) 風:東の風 登山者数:79名
●白谷雲水峡(標高1080m)
7月8日 天気:晴れ 太鼓岩の気温:24℃(11:30 標高1080m) 風:西の風 登山者数:約200名
【周辺状況】
7月4日は梅雨前線の影響を受け雨脚が強まり、一時大雨警報が発令され、
宮之浦岳や縄文杉の登山口に向かう道路が、一時通行止めになりました。
強い雨が降ると里近くにある千尋(せんぴろ)の滝や大川(おおこ)の滝が、迫力のある大瀑布となります。
千尋の滝は落差60m、花崗岩の巨大な一枚岩が名前の由来となっています。
千尋の滝7月4日大川の滝は落差88m、日本の滝百選にも入っています。
大川の滝 7月4日間近から見上げるのでミストの風が降り注ぎ、屋久島が水の島であることを体感できます。
里から標高500m付近の林道沿いに、ヤクシマサルスベリの白い花が咲いています。
ヤクシマサルスベリ7月9日サルスベリは赤やピンクの艶やかな色が一般的ですが、ヤクシマサルスベリは屋久島、種子島、奄美大島に分布し、
円錐状の白い花が、枝先に咲いた様子はつつましい感じです。
7日は二十四節季の小暑。平年であれば14日ごろに梅雨が明け、本格的な夏になる頃。
しかし九州南部は、20日頃まで曇りや雨の日が多い予報が出ています。
今年の梅雨明けはもう少し先になりそうです。
7月10日現在の日の出は5:23、日の入りは19:24です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、屋久島山岳部車両運行対策協議会で確認できます。
→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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