屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2019年7月17日
担当ガイド:荒木 宏介
【コース状況】
●縄文杉コース(標高1300m)
7月16日 天気:曇り 縄文杉デッキの気温:18℃(11:00 標高1300m) 風:無風 登山者数:約150名
●白谷雲水峡(標高1080m)
7月16日 天気:曇り 太鼓岩の気温:20℃(12:00 標高1080m) 風:微風 登山者数:185名
【周辺状況】
3連休だった7月14日(日)、縄文杉登山者数は320人と大変賑わいました。
5月18日の豪雨被害以来、登山者の少なかった荒川登山口にようやく活気が戻ってきたようです。
この季節に屋久島の照葉樹林を歩いていると、美しいひとつの日本語が感じられるようになってきました。
それは「蝉時雨(せみしぐれ)」。
たくさんの蝉が鳴いているさまを、時雨の降る音にたとえていう季語です。
照葉樹林が多く残る屋久島の森では、ヒメハルゼミの「ギーオ、ギーオ…」と集団で合唱するのをよく耳にします。
ヒメハルゼミの抜け殻(2㎝ほどの小ささ)「森の木々が鳴いている」とも表現される蝉時雨。
この夏はぜひ、屋久島の森で美しい一句をよみにいらしてください。
7月17日現在の日の出は5:24、日の入りは19:26です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、屋久島山岳部車両運行対策協議会で確認できます。
→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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