屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2019年10月16日
担当ガイド:川原 大基
【コース状況】
●宮之浦岳コース(標高1936m)
10月12日 天気:快晴 宮之浦岳山頂の気温:15℃(11:30 標高1300m) 風:北西の風 登山者数:約60名
●縄文杉コース(標高1300m)
10月15日 天気:曇り 縄文杉デッキの気温:15℃(11:00 標高1300m) 風:微風 登山者数:154名
●白谷雲水峡(標高1070m)
10月14日 天気:曇りのち雨 太鼓岩の気温:16℃(13:00 標高1070m) 風:微風 登山者数:約230名
【周辺状況】
先週発生した台風19号は東寄りに進路を変え、屋久島は強風域内にも入らず比較的穏やかでした。
海上時化のためフェリー欠航などの影響は出ましたが、
12日の宮之浦岳コースは快晴に恵まれ、気持ちの良い登山を楽しむことができました。
目立つ花が少ない時期ですが、標高の高い山域ではセンブリやハナヤマツルリンドウなどが咲いています。
ヤクザサの茂みにひっそりと咲くセンブリは胃腸薬として有名です。
強い苦味が特徴で、千回振り出しても苦味がなくならないので千振の名がついています。
10月16日 センブリハナヤマツルリンドウは屋久島の固有種で、ヤクザサに絡みついて生えるツル植物です。
小振りですが華やかな見た目をしており、登山道沿いでよく目立ちます。
10月16日 ハナヤマツルリンドウ台風の季節もひと段落といったところですが、秋雨前線や冬型の気圧配置等には要注意です。
天気による温度差も大きくなりますので、防寒着の準備を怠らず安全に登山を楽しんでください。
10月16日現在の日の出は6:19、日の入りは17:46です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、屋久島山岳部車両運行対策協議会で確認できます。
→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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