屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2019年11月6日
担当ガイド:川原 大基
【コース状況】
●縄文杉コース(標高1300m)
11月5日 天気:霧 縄文杉デッキの気温:8.5℃(10:30 標高1300m) 風:北東の風 登山者数:135名
●白谷雲水峡(標高1070m)
11月3日 天気:曇り 太鼓岩の気温:17℃(12:00 標高1070m) 風:北西の風 登山者数:425名
【周辺状況】
11月に入り朝夕の寒さが身にしみるようになっています。
5日は西高東低の冬型気圧配置になり、縄文杉デッキ付近で8.5℃と冷え込みました。
日の出の時間も遅くなり、縄文杉登山の際はヘッドライト必須です。
森の中では、ヒメシャラの皮落としが始まっています。
11月6日 ヒメシャラの皮落としオレンジ色のつるつるした樹皮が自然と剥がれ落ち、新しく生え変わるイベントです。
この時期特有の現象で、秋の深まりを感じることができます。
また、渓流沿いにヤクシマダイモンジソウが咲いていました。
11月6日 ヤクシマダイモンジソウ屋久島の固有品種で、他のダイモンジソウの仲間よりも小さい葉を持ちます。
5枚ある花弁のうち、下の二枚が長くなり漢字の「大」の字に見えることが名前の由来です。
変異の幅が非常に広く、花弁が6枚あったり、赤みがかった花弁を持つものもあります。
森歩きをより楽しむために、花の個性にも注目してください。
標高の高い場所では、標高の低い里よりも気温が低くなりますので、
登山の際は防寒着の準備をお願いいたします。
また、雨に濡れると非常に寒くなりますので、山用のしっかりした雨具や
防水の手袋などの準備をお願いいたします。
11月6日現在の日の出は6:34、日の入りは17:27です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、屋久島山岳部車両運行対策協議会で確認できます。
→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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