屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2019年11月20日
担当ガイド:荒木 宏介
【コース状況】
●縄文杉コース(標高1300m)
11月19日 天気:曇り 縄文杉デッキの気温:12℃(11:30 標高1300m) 風:北西の強風 登山者数:135名
●白谷雲水峡(標高1070m)
11月18日 天気:雨 太鼓岩の気温:14℃(11:30 標高1070m) 風:南東の風 登山者数:約400名
【周辺状況】
寒気の入り込みによって15日には各地で初雪が観測されましたが、屋久島も一気に冷え込みました。
冷たい北西の季節風が吹くことが多くなり、平地で最高気温が20℃以下になってきます。
屋久島の冬の気候は、北西側は大陸からの冷たい季節風を受けると悪天候の日が多くなり、
南側はフェーン現象で小春日和となります。
島の中央に高い山のある屋久島では、本州の日本海側気候と太平洋側気候を併せ持っていると言えるでしょう。
屋久島の低山地の林内では、赤い実をたくさんつけたセンリョウ、マンリョウを見かけます。
センリョウ 11月20日 縄文杉ルート葉が対生で、縁に鋭い鋸歯があり、実を上向きにつけるのがセンリョウ。
マンリョウ 11月20日 縄文杉ルート葉が濃緑色で長楕円形、縁に波形の鋸歯があり、実を下向きにつけるのがマンリョウ。
和名は「千両」「万両」で、生け花にするとお金が貯まるというので、昔から正月の縁起物として重宝されてきました。
両方見つけると、お金回りがよくなるかもしれません。
例年より実が多い傾向です、ぜひ運試しに探してみてください。
11月20日現在の日の出は6:47、日の入りは17:20です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、屋久島山岳部車両運行対策協議会で確認できます。
→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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