屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2020年1月22日
担当ガイド:川原 大基
【コース状況】
●縄文杉コース
1月21日 天気:快晴 縄文杉デッキの気温:5℃(11:30 標高1300m) 風:微風 登山者数:23名
●白谷雲水峡
1月22日 天気:曇り 太鼓岩の気温:12℃(12:00 標高1070m) 風:南東の風 登山者数:88名
【周辺状況】
1月20日は二十四節季の大寒で、寒さが最も厳しい時期とされますが、
屋久島では例年よりも気温が高く、快適な登山が楽しめます。
今週は気圧の谷などの影響で雲が広がりやすい週でした。
森ではリンゴツバキの花を見ることができます。
1月22日 リンゴツバキヤブツバキの変種で、種子を包む果皮が分厚いのが特徴です。
ツバキシギゾウムシから種子を守るために果皮が厚くなったといわれます。
里ではカンヒザクラが咲いています。
1月22日 カンヒザクラ濃いピンク色が特徴で、中国南部から台湾に自生する南方系の種です。
屋久島にはソメイヨシノやヤマザクラなど本州に普通に生育する桜も分布しています。
身近な種類でも、南方系と北方系が存在するのが屋久島の面白いところです。
気象庁の長期予報では、今後も暖冬の傾向が続くようですが、
寒気が南下すると積雪することもありますので冬装備をご準備ください。
1月22日現在の日の出は7:13、日の入りは17:44です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・昨年12月1日より2月29日まで、荒川登山口までの一般車車両乗り入れが可能です。
荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。
大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう充分配慮して駐車して下さい。
また、積雪、凍結などの場合は車両通行止めになることもあります。
・屋久杉自然館前発着の荒川登山バスは、2019年12月1日(日)から2020年2月29日(土)までの期間、まつばんだ交通バスの路線バスが運行します。
運行区間:宮之浦~荒川登山口
詳しい運行時刻と運行状況につきましては、まつばんだ交通バス(0997-43-5000)まで直接お問い合わせください。
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
・天候により、登山道の積雪、凍結の恐れがあります。積雪は数十㎝に及ぶことがあります。
(縦走ルート)
・暴風、積雪の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・標高1000m以上では、雪山装備が必要です。
積雪、凍結、悪天候に備え、縄文杉ルートでは、スパイクや軽アイゼン程度の滑り止め、ストック等、奥岳では6本爪以上のアイゼン、ピッケル等は必要です。万が一のビバーク用装備もお忘れなく。
・縄文杉ルートでも気温5℃以下、奥岳ルートでは0℃以下になることがあります。
衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・日照時間が短く、16時を過ぎると山中は薄暗くなってきます。
屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。
縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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