屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2020年2月26日
担当ガイド:伊藤 仁久
【コース状況】
●縄文杉コース(標高1300m)
2月24日 天気:晴れ 縄文杉デッキの気温:10℃(12:00 標高1300m) 風:北西の風 登山者数:約60名
●白谷雲水峡(標高1070m)
2月25日 天気:晴れ時々曇り 太鼓岩の気温:13℃(11:30 標高1070m) 風:南の微風 登山者数:約130名
【周辺状況】
23日は3連休のなか日で、縄文杉コースはこの時期としては多い150人程の登山者がありました。
17日に縄文杉で20㎝あった積雪もルート上にはほとんどなく、登山道から望む宮浦岳も谷筋に残雪が見られる程度です。
縄文杉コースから望む宮浦岳白谷雲水峡や縄文杉コースでは、屋久島の固有種オオゴカヨウオウレンがあちらこちらに咲いています。
オオゴカヨウオウレン直径1㎝弱の白い花で、草丈も5㎝程と小さくあまり目立つ花ではありません。
群生している所もあり、苔の上にちりばめられた白い花はとても可憐です。
3月に入ると少しずつ登山者も増えてきます。
今年も3月1日から縄文杉コースの荒川登山口へ向かう町道は通行規制がかかり、一般車の通行が不可になるのでご注意ください。
屋久杉自然館から登山バスが運行しますので、バスやタクシーなどの交通機関の利用となります。
2月26日現在の日の出は6:48、日の入りは18:14です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・昨年12月1日より2月29日まで、荒川登山口までの一般車車両乗り入れが可能です。
荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、場合によっては路上駐車をすることになります。
大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう充分配慮して駐車して下さい。
また、積雪、凍結などの場合は車両通行止めになることもあります。
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
・屋久杉自然館前発着の荒川登山バスは、2019年12月1日(日)から2020年2月29日(土)までの期間、まつばんだ交通バスの路線バスが運行します。
運行区間:宮之浦~荒川登山口
詳しい運行時刻と運行状況につきましては、まつばんだ交通バス(0997-43-5000)まで直接お問い合わせください。
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は、通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、屋久島山岳部車両運行対策協議会で確認できます。
→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
・天候により、登山道の積雪、凍結の恐れがあります。積雪は数十㎝に及ぶことがあります。
(縦走ルート)
・暴風、積雪の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・標高1000m以上では、雪山装備が必要です。
積雪、凍結、悪天候に備え、縄文杉ルートでは、スパイクや軽アイゼン程度の滑り止め、ストック等、奥岳では6本爪以上のアイゼン、ピッケル等は必要です。万が一のビバーク用装備もお忘れなく。
・縄文杉ルートでも気温5℃以下、奥岳ルートでは0℃以下になることがあります。
衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・日照時間が短く、16時を過ぎると山中は薄暗くなってきます。
屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。
縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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