屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」です2013年1月22日
担当ガイド:伊藤仁久
【周辺状況】
■1月20日は一年で最も寒さが厳しいとされる大寒でした。
17日から18日にかけ西日本にも強い寒気が流れ込み、福岡で3センチの積雪を観測するなど、
九州ではこの冬初めての本格的な積雪となりました。
屋久島でも山岳部で雪となり縄文杉で10㎝の積雪がありました。
また、18日は荒川登山口へ向う道路が積雪・凍結のため通行止めになりました。

雪の縄文杉デッキ
21日には平地で最高気温が20℃と温かい日があり、縄文杉ルートの雪も融けた状況です。
山岳部では冬の様相をしていますが、里ではヒカンザクラ(緋寒桜)が濃いピンク色の花を咲かせ、
一足早く春が訪れたようです。

ヒガンザクラ
釣鐘状をした花がうつむき気味に咲いている姿は、どこか寒さに耐えているようにも見えます。
一つの島のなかで冬と春が同居しているのも屋久島ならではといえるかもしれません。
【コース状況】
■縄文杉コース(標高600~1300m)
1月22日 天気:小雨 デッキの気温:7℃(標高約1300m) 風:北西の弱風 登山者数:4名
■白谷雲水峡(標高600~1070m)
1月22日 天気:曇 太鼓岩の気温:8℃(標高約1070m) 風:北西の強風 登山者数:70名
1月22日現在の日の出は7:14、日の入りは17:46です。
【登山道】
■縄文杉ルート
荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう充分配慮して駐車して下さい。
現在はコース上に積雪はありませんが、凍結箇所が出てくる場合もありますので、スノースパイクや軽アイゼンの準備をして下さい。
積雪、路面凍結などの場合は荒川登山口までの道が車両通行止めになることもありますのでご注意ください。
屋久島の道路通行規制情報はこちら→
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima。
※縄文杉の大枝の落下危険防止措置として、展望デッキの一部立ち入り制限を行っています。
詳しい情報についてはこちらで確認できます。→
九州森林管理局ホームページhttp://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/
■宮之浦岳などの奥岳ルート
1~3月の間、奥岳と呼ばれる山岳部は数メートルに及ぶ大量の積雪に見舞われることがあります。
また、強い冬型の気圧配置になると稜線は暴風雪になります。十分な雪山登山経験のない方の入山はお勧めできません。
県道592号線、ヤクスギランドから淀川登山口までの町道は積雪・凍結のため車両通行止めになることがありますのでご注意ください。
【装備】
冬期は雪の状態によりスノースパイクやアイゼン、ストック、ピッケル等の雪山装備が必要です。
屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。
屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタル
を行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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