屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2020年3月10日
担当ガイド:荒木 宏介
【周辺状況】
●白谷雲水峡コース(標高1070m)
3月10日 天気:曇り時々雨 苔むす森の気温:10℃(14:00 標高870m) 風:無風 登山者数:67名
【周辺状況】
3月に入り、標高の低いところから少しずつ芽吹きが始まっています。
その活力となっているのが、「木の芽流し」と呼ばれる激しい雨です。
2月中旬~3月頃にかけて、屋久島では雨模様の日が多く、晴天も1日ぐらいしかもちません。
なんとも風流な呼び方をされるこの雨を経て、いよいよ春本番です。
里ではツワブキの新芽が、葉の隙間から可愛い頭をだしています。
つわんこツワブキの新芽を、屋久島では「つわんこ」と呼び、摘み取って天ぷらや佃煮にして食べます。
新芽には灰褐色の長毛がありますが、すぐに無毛となります。
雨の日はぜひ、滝めぐりに行かれてください。
屋久島には、大川の滝、千尋の滝、蛇之口の滝、トローキの滝など多くの滝があります。
なかでも、島南西部の海岸から比較的近いところに位置する大川の滝はお勧めです。
晴れた日の大川の滝
雨の日の大川の滝日本の滝百選にも選ばれ、落差88mの大迫力の滝で屋久島の代表的な観光名所となっています。
3月10日現在の日の出は6:33、日の入りは18:21です。
【新型コロナウイルス感染症対策に関して】
鹿児島県では県内外の皆様へ感染防止に関するお願いをしています。
詳しくは鹿児島県新型コロナウイルス感染症に関する情報をご覧ください。
→https://www.pref.kagoshima.jp/kenko-fukushi/covid19/covid19.html
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、屋久島山岳部保全利用協議会で確認できます。
→http://www.yakushima-town.jp/sangaku-syaryou/
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
(縦走ルート)
・暴風、積雪の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温5℃以下、奥岳ルートでは0℃以下になることがあります。
衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。
縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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