屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2021年6月30日
担当ガイド:荒木 宏介
【周辺状況】
●縄文杉コース(標高1300m)
6月29日 天気:曇り 縄文杉デッキの気温:20℃(12:00 標高1300m) 風:南の弱風 登山者数:50名
【周辺状況】
今年の夏至(げし)は、6月21日でした。
夏至とは、1年で1番、昼の時間が長い日です。
夏至をすぎると、日が長い時期は終わって、少しずつ日が短くなっていきます。
だからといって涼しくなり始めるわけではなく、ここから夏本番が始まります。
屋久島の照葉樹林では、早くもセミが鳴きはじめています。
一番はじめに鳴きはじめる2cm程の小さなセミ、ヒメハルゼミです。
ヒメハルゼミの抜け殻一匹が鳴き始めると周囲のセミが集団で合唱する習性があり、まるで森全体が鳴いている様です。
屋久島では、晴れた日でも湿度が80%を超える場合があります。
そんな中登山していると、とても多くの汗をかきます。
道中の水分補給はもちろんのこと、塩分補給もしっかりお願いします。
また少しでも体調がすぐれない場合は、すぐに木陰で休息をとるなどの対応をとってください。
6月30日現在の日の出は5:15、日の入りは19:25です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、荒川登山バス運行状況で確認できます。
→https://twitter.com/yakusansharyou
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。
衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。
縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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