屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2021年10月13日
担当ガイド:川原 大基
●縄文杉コース(標高1300m)
10月13日 天気:雨 縄文杉デッキの気温:20℃(11:00 標高1300m) 風:微風 登山者数:124名
●白谷雲水峡 (標高1070m)
10月13日 天気:曇り 太鼓岩の気温:20℃(12:30 標高1070m) 風:無風 登山者数:95名
【周辺状況】
9月30日まで鹿児島県に適用されていた「まん延防止等重点措置」は解除となり、
県独自の「非常事態宣言」も解除され、警戒レベルが3に引き下げられました。
屋久島町においても9月4日以降、町内で新たな感染者が確認されていないため、
10月1日から警戒レベルを「レベル3」に引き下げました。
→ http://www.town.yakushima.kagoshima.jp/info-emergency/38548/
10月になり、道にドングリが落ちているのをよく見かけます。
ドングリはブナ科植物がつける果実の総称です。
10月13日 ドングリ里の周辺には、照葉樹林の代表的な樹木であるスダジイや、
熱帯地方を中心に分布するマテバシイ属の仲間のマテバシイ、シリブカガシなどが生えています。
写真は左からシリブカガシ、マテバシイ、スダジイで、渋みの元となるタンニンがあまり含まれていないため、
そのまま炒めて食べることができます。
幹が堅く頑丈なため、島では農機具など堅い材が必要なものに使われていたそうです。
同じブナ科でも、ブナやミズナラなどの落葉樹種が分布していないのが屋久島の森林の特徴です。
ブナ科落葉樹が気候的に生育可能な標高には、スギやモミ、ヤマグルマなどの常緑樹が多く生育しています。
身近にある普通の樹木でも、屋久島とほかの地域では分布状況が違ったり、形態が違うことがあります。
お住まいの地域との違いにも注目してみると、屋久島の良さがより分かりやすくなるでしょう。
登山の際はぜひ、普通の樹木もよく観察してみてください。
10月13日現在の日の出は6:18、日の入りは17:48です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、荒川登山バス運行状況で確認できます。
→https://twitter.com/yakusansharyou
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。
衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。
縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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