屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」です2013年2月5日
担当ガイド:前田史和
【周辺状況】
■冬型の気圧配置がゆるみ、ここ1週間は暖かい日が続いていて降雪もありません。雲の間から太陽が顔をのぞかせると、ぽかぽかと春を想わせる陽気です。森では木漏れ日を浴びて、新芽のつぼみも少しずつ大きくなってきています。
現在のところ今冬の屋久島の降雪量は例年よりも少なめです。登山者数も少なく、静寂の中で冬の屋久島の森を楽しむことができます。
ふもとでは、夜間も10℃以上の日が続いています。澄んだ空気の中、外へ出て夜空を見上げると、満天の星が輝く空に吸い込まれそうな錯覚になります。

天の川とオリオン座(左下)
天の川はもちろん、オリオン座をはじめとする冬の星座も
はっきりと観察できます。夜空に広がる青や白、燈色など様々な色や大きさで輝く星たちを静かに観察できるのも屋久島の旅の楽しみです。
2月7日現在の日の出は7:05、日の入りは18:00です。
【コース状況】
■縄文杉コース(標高600~1300m)
2月4日 天気:雨のち曇り、縄文杉デッキ(標高1,300m)の気温:15.8℃(12:30)、風:南の弱風、登山者数:20名
■白谷雲水峡コース(標高620~1070m)
2月3日 天気:晴れ、太鼓岩(標高1,070m)の気温:13℃(12:30)、風:無風、登山者数:89名
【登山道】
■縄文杉ルート
荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう充分配慮して駐車して下さい。
2月4日現在縄文杉コースに積雪はありません。ただ、コース上に凍結箇所が出てくる場合もありますので、
スノースパイクや軽アイゼンの準備をして下さい。
積雪、路面凍結などの場合は荒川登山口までの道が車両通行止めになることもありますのでご注意ください。
屋久島の道路通行規制情報はこちら→
http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima。
※縄文杉の大枝の基部に3m程の長さの空洞が見つかり、大枝の落下危険防止措置として、展望デッキの一部立ち入り制限を行っています。
詳しい情報についてはこちらで確認できます。→
九州森林管理局ホームページhttp://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/
■宮之浦岳などの奥岳ルート
1~3月の間、奥岳と呼ばれる山岳部は数メートルに及ぶ大量の積雪に見舞われることがあります。また、強い
冬型の気圧配置になると稜線は暴風雪になります。十分な雪山登山経験のない方の入山はお勧めできません。
県道592号線、ヤクスギランドから淀川登山口までの町道は積雪・凍結のため車両通行止めになることがありますのでご注意ください(2月5日現在、通行止めの区間はありません)。
【装備】
冬期は雪の状態によりスノースパイクやアイゼン、ストック、ピッケル等の雪山装備が必要です。
屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。
屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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