屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2022年6月22日
担当ガイド:川原 大基
●縄文杉コース
6月17日 天気:雨 縄文杉の気温:18℃ (11:30 標高1300m) 風:微風
【周辺状況】
梅雨入り発表以降、強い雨風の日が多くなりましたが、
荒天にも負けず様々な植物が花を咲かせています。
主要ルートではヒメシャラの花が地面に落ちているのを見かけるようになりました。
6月22日 ヒメシャラナツツバキ(シャラノキ)の仲間で、花が小さいためヒメシャラと呼ばれます。
樹皮はオレンジ色で、雨に濡れるとより目立ちます。
白い花が落ちていたら、ぜひ上を見上げてヒメシャラの木を探してみてください。
また、沢沿いの湿った岩の上などに、小さな花が咲いています。
漏斗状の白い花が二つ並んで咲いているのは、ヒメツルアリドオシです。
6月22日 ヒメツルアリドオシ九州南部と屋久島だけに分布する植物で、鹿児島県では絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
同じ白い花で、紫の条線があるのがヤクシマスミレです。
6月22日 ヤクシマスミレ屋久島以南の、奄美大島や徳之島、沖縄本島などの南西諸島に分布しています。
雨に加えて、気温と湿度も高くなっています。
登山の際は熱中症予防のための飲み物などを、必ず持っていきましょう。
6月22日現在の日の出は5:16、日の入りは19:22です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、荒川登山バス運行状況で確認できます。
→https://twitter.com/yakusansharyou
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。
衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。
縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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