屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」です2013年2月13日
担当ガイド:斎藤栄司
【周辺状況】
■立春も過ぎ、今年は暖かい日が続いていました。
山では、早春を告げるオオゴカヨウオウレンの花が見頃を迎えています。
里では、梅の花やカンヒザクラに続いて、春のさわやかな匂いを運んでくるアオモジも
咲きはじめ、日に日に春が近づいているのを感じます。
一方、先週の8日には寒気が押し寄せ山肌を白く染めました。
標高の高い所では、きらきらと光り輝く幻想的な霧氷を見ることができ、
私達の目を楽しませてくれました。

霧氷
このような自然現象との出会いも一期一会、山登りの醍醐味のひとつです。
ただし、霧氷が出来るほど気温が下がることもありますのでご注意下さい。

今週は、気温は平年並み、大きな寒波の予想はありません。
10日には縄文杉にて5cmの積雪が見られましたが、
暖かい雨も降り、次第に溶けていくと思われます。
【コース状況】
■縄文杉コース(標高600~1300m)
2月10日、天気:晴時々曇り、縄文杉デッキの気温:1℃(標高約1,300m、12:30)、風:無風、登山者数:80名
■白谷雲水峡コース(標高600~1070m)
2月9日、天気:曇り、苔むす森の気温:6℃(標高850m)、風:無風、登山者数96名
【登山情報】
■縄文杉ルート
荒川登山口は駐車スペースが非常に少なく、大型バスの乗り入れもあるため、通行の妨げにならないよう充分配慮して駐車して下さい。
凍結箇所が出てくる場合もありますので、スノースパイクや軽アイゼンの準備をして下さい。
※積雪、路面凍結などの場合は荒川登山口までの道が車両通行止めになることもありますのでご注意ください。
※縄文杉の大枝の落下危険防止措置として、展望デッキの一部立ち入り制限を行っています。
詳しい情報についてはこちら 九州森林管理局ホームページhttp://www.rinya.maff.go.jp/kyusyu/
■宮之浦岳等の奥岳ルート
2・3月の間、奥岳と呼ばれる山岳部では数メートルに及ぶ大量の積雪に見舞われることがあります。
また、強い冬型の気圧配置になると稜線は暴風雪になります。十分な雪山登山経験のない方の入山はお勧めできません。
※県道592号線、ヤクスギランドから淀川登山口までの町道は積雪・凍結のため車両通行止めになることがありますのでご注意ください。
参考:屋久島の県道路通行規制情報はこちら http://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/cgi-bin/mapframe.cgi?num=yakushima。
町道の通行規制については、屋久島町役場宮之浦支所建設課(0997-42-0100)にお問い合わせください。
【装備】
冬期は雪の状態によりスノースパイクやアイゼン、ストック、ピッケル等の雪山装備が必要です。
屋久島での登山は想像以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライトは必須です。
2月12日現在、日の出は7:00 頃、日の入りは18:05 頃です。
屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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