屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2023年3月22日
担当ガイド:川原 大基
●白谷雲水峡コース
3月20日 天気:曇り 苔むす森の気温:℃(11:00 標高870m) 風:南の微風 登山者数:約400名
●縄文杉コース
3月21日 天気:雨 縄文杉デッキの気温:14℃(12:00 標高1300m) 風:西の風 登山者数:232名
【周辺状況】
3月21日以降の屋久島は、低気圧と前線の影響で曇りや雨の天気が多くなっています。
一般的に3月下旬から4月にかけて前線の影響で降る雨を「菜種梅雨」や「春の長雨」と呼びます。
屋久島では梅雨のことを“流し”と呼び、樹木の新芽が出る季節に梅雨のように降り続くため、“木の芽流し”と呼ばれます。
落葉樹だけでなく、常緑樹も昨年からつけている深緑の葉の上に色とりどりの新芽をつけるため
屋久島の森が最も色鮮やかになる季節です。
標高1000m周辺では、屋久島固有種の「ヒメヒサカキ」が花を咲かせています。
3月22日 ヒメヒサカキ葉𦚰から下向きに付く花は非常に小さく、見つけるのが難しいですが
屋久島の中でも標高の高い場所でしか見られないため、登山の際はぜひ気にしてみてください。
他にもオオゴカヨウオウレンの花や、ヤクシマオナガカエデの新緑など
屋久島でしか見られない植物が次々と春の装いに変わっていく姿を楽しんでください。
3月22日現在の日の出は6:19、日の入りは18:29です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、荒川登山バス運行状況で確認できます。
→https://twitter.com/yakusansharyou
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。
衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。
縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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