屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2023年5月10日
担当ガイド:高橋 亮
●縄文杉コース
5月9日 天気:晴れ 縄文杉デッキの気温:12℃(11:30 標高1300m) 風:北風 登山者数:187名
【周辺状況】
多くの方が屋久島に訪れていただいた今年のゴールデンウィーク。
5月4日は448名、5月5日は457名の方が縄文杉を目指し、コロナ前の賑わいを取り戻してきたようです。
特に山小屋泊まりをされる方が多く、小屋周辺には色とりどりのテントが張られていました。
5月 避難小屋屋久島には百名山の百座目である標高1936mの宮之浦岳があります。
森林限界を越える標高であり、縄文杉(1300m)や白谷雲水峡(1070m)などとは違った景色が楽しめます。
宮之浦岳登山道の道中には花之江河という湿原が広がっており、ヒキガエルのオタマジャクシが元気に動いているのが見られました。
5月 ヒキガエルのオタマジャクシ1cm~3cmの大きさのオタマジャクシが湿原の中に大量にひしめき合っています。
ヒキガエルは大きくなると15cm以上にも成長し、登山道で出くわすと少し驚く大きさにもなります。
梅雨時期が近付いてきたらカエルも活発になってくるので見かける機会があるかもしれません。
驚いたり、踏んでしまって転倒などしないように充分気を付けましょう。
5月10日現在の日の出は5:26、日の入りは18:59です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、荒川登山バス運行状況で確認できます。
→https://twitter.com/yakusansharyou
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。
衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。
縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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